中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3918回
銅なら鉱山とリサイクル業者の株を

金属の中で埋蔵量と消費量とのバランスから見て
一番不足するのは銅です。
他の金属に比べて銅の値上がりが激しいのを見ても
おわかりの通りです。

ですから銅が潮州勢の投機の対象になることは目に見えているし、
中国で一番大きな生産量を誇る江西銅業の株価が
既に20ドルを越えているのを見ても一目瞭然です。
専門家たちの計算によると、新しい鉱脈の発見がない限り、
銅の生産は30年で底をついてしまうそうです。

それに対して銅の消費量はふえる一方で、
電気自動車がブームになると、
同じ自動車でも1台につき
銅の消費量が3倍になると言われています。
いまのような自動車の大量の売れ行きから見ても、
他の代替品にとって代わられるのでない限り、
銅はレア・アースやレア・メタルの仲間入りをすることは
先ず間違いありません。

ですから同じ長期保有をするなら、銀行や自動車の石油の株より
銅の株の方がずっとましだということになります。
その場合、銅山に目をつけても、もちろん、間違いはありませんが、
もう一つは銅のリサイクルを本業としている金属再生の会社です。

中国で銅と鉄のリサイクルをやっている企業に
中国金属再生資源という会社があります。
全国的に資源の再開発をやっていますが、
世界中からスクラップを満載して来て、
銅と鉄に戻す仕事は広州でやっています。
実は明日からスタートする今年最後の考察団は
この工場の勉強会にも行くことになっています。
私が来年の投資活動に大きな役割をはたす
大事な勉強会ですよと謳ったのも、
実はこのほかにいくつか
来年の注目株になる会社を訪問することになっているからです。
なお銅の回収に従事しているリサイクルの会社にもう一つ
ゴミの回収をしている深の東江環保があります。
どちらも銅の値段が上がれば
その恩恵を蒙る位置におかれていますので、
目を離さないでその動きをよくごらんになって下さい。


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2010年12月1日(水)

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