中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3924
亨泰の将来は来年山場を迎えます

株をやる人の中には
「今日買って明日にも値上がりしたら売る」
姿勢の人が少なくないようです。
でもそういう体制ではお金は儲かりません。
ニュースをきいてとびついた時が実は高値で、
ちょっと下がったらあわてて投げれば、思わぬ損をします。
私がそこで売っているのだろうとあらぬ想像をして、
私をあしざまに言う投書をよく見かけますが、
途中で小遣稼ぎのできるチャンスがあっても、
私は小手先をきかせるようなことはやりません。
そんなことをやらなくとも、2年3年、
長くなると5年もかかってしまいますが、
3倍、5倍、うまく行くと10倍にもなって返ってくるからです。

亨泰がそういう株の一つであるかどうかは
実際に時間がたって見ないとわかりません。
でも私の周囲の人たちは平均40セントで仕込んでいますから、
1.6ドルに達しただけでもう4倍になってしまいました。
そこで処分するかどうかはご自分で決めることですが、
私はこれから10年の経済成長で不足がちになるのは、
食糧と水と銅と思っています。
それにエネルギーと廃品の処理と健康管理が
人々の関心事になると見ています。
中でも一番重要なのは食料ですから、
亨泰をその中の一つとして取り上げたのです。

でも亨泰はこれで頂上に達したわけではなく、
やっと峠にさしかかったところです。
農地が1000万坪あると言ってもまだしかかったところだし、
野菜の直営店を100軒つくったと言っても、
中国の大都市の広大さを考えたらまだほんの駈け出しにすぎません。
でもそういう方向に向って順調な動きになるかどうかは
2011年度の決算が
1つの山場になると見てよいのではないでしょうか。

ですから急ぐことはありません。
病気の治療なら別ですが、
株はもともと時間がかかるものですから辛抱が必要です。
しかもその対象が農業ということになると
せっかちには向いていません。
私の悪口を言わないですむためにも、
できればこのコラムも見なかったことにして下さい。


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2010年12月7日(火)

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