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第3940回
「もっと中国の研究を」を読んで下さい
もうすぐ国境がなくなる時代まで来ているのに、
その分だけ国を意識して対抗意識に燃える人が
どこの国にもいるものです。
そういう人たちは頭の中に敵対意識しかありませんから、
恨みをはらすことばかり考えます。
そういう人に
「もっと相手のことを研究したらどうですか」と力説しても
何の役にも立ちません。
でも薩摩や土佐の国がなくなった今日、
薩摩や土佐の殿様のために命を投げ出した人は
何をやっていたんだろうかということになります。
また敵の大将の首をとった人が勇士だった時代は
どんな時代だったんだろうかということになってしまいます。
現代と未来を見るのに、過去の目で見る人と、
将来に目を据えて、将来から今、起っていることを見る人とでは、
視点に大きな違いがあるのではないでしょうか。
私はなるべく将来、起ることを想定して
そのために役立つ物の見方や考え方を頭に浮べますが、
そうした視点に立つと、さしあたり必要なことは
隣り同志でお互いに相手をよく研究することではないでしょうか。
そう考えて「ハイハイＱさん」の単行本の29冊目には
「もっと中国の研究を」というタイトルをつけました。
前回と同じくグラフ社から１冊1300円プラス税で刊行され、
今頃は既に書店に並んでいる筈です。
目下執筆中の原稿まで追いつくのには
あと８冊を来年中に刊行することになると思いますが、
私の本を買って下さる方はもうしばらく余計な出費になりますが、ご容赦下さい。
恒例により10名様に抽選で私のサイン本を贈呈しますので、
遊び半分の積りでお申し込みになって下さい。
なお籤にもれた方で、私のサイン本をご希望の方は
交流センターにご注文下さい。
年末年始は北京、合肥、成都、上海に行っていますので、
サイン本が届くのに少し時間がかかりますが、ご勘弁下さい。
まだ少し早すぎますが、どうぞ良いお正月を。 |
