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第4065回
なぜ北控水務を仲間にすすめたか

中国水務がマンションの建設にうつつを抜かすので、
ほかに同じ仕事をやっている企業はないかと探がしたら、
先ず光大国際が目につき、続いて北控水務が目にとまりました。
中国光大国際も年々成長を遂げ、
株価も既にかなりの水準に達しています。

それに対して北控水務は水の仕事で独自の開発をしてきた会社に、
北京政府系の北京控股が出資をして
その傘下に納めた新進気鋭ですが、
ちょうど全国の地方政府が
水の問題で真っ青になる時期に遭遇しているので、
北京だけでなく全国にまたがって新しい仕事が
ころがり込んでくるようになりました。
北京控股と言っただけで知らない人はいないので、
一応、地方都市の工事は入札の過程が必要ですが、
どこの地方のトップも安心して仕事を任せますから、
仕事の量は大へんな勢いで伸びているのです。

上水道から下水道まで、また海水を生水になおす事業から
マレーシアの工事の請負いに至るまで、
水の仕事は一通り手がけていますが、
一挙に仕事の量がふえているので、
儲けは約束されていても、資金の需要も旺盛な上に、
人手も不足しています。
この調子なら業界一にのしあがるだけでなく、
成長株のトップを切る銘柄の一つとして注目してよいと思いました。
工事から水の供給まで委託を受けて、
工事の儲けは10%にすぎませんが、
水の供給の利潤は60%にも及ぶそうです。
それが毎年、1日に250万トンずつふえると説明を受けました。

これなら先ず間違いないだろうと確信しましたので、
私はもしもしQさんにもとりあげましたが、
まだ配当もしていないのに、早くも2株に1株の割当てで
1株当り1.425ドルの増資が発表されました。
北京控股は持分金額の増資を引き受け、
株を売り出すようなことは一切やらないと言います。
私は香港の本社も訪ねて事業内容について
かなり詳細な説明を受けていますので、
周辺の人たちにも
心配はないでしょうと増資に応ずることをすすめました。


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2011年4月27日(水)

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