中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4083回
香港の経済雑誌で私のとりあげた銘柄

ここのところ、香港の経済雑誌は私の投げた話題で賑わっています。
香港にだって株のプロは掃いて捨てるほどいるのに、
どうして私の言うことが新鮮にきこえるかというと、
香港のプロは香港上場株の過去をあまりによく知りすぎているので、
それに続く動きしか頭に浮ばないのに対して、
私はかつて日本で起ったことも頭に入れて、
未来の側から逆に今、
中国で起っていることを眺めているからではないでしょうか。

たとえば、今回、私は香港の新聞社10社ほどと
経済雑誌2社
(こちらは2社とも私の写真を表紙に使っていますが)に対して、
これから年末までに有望な株として、

(1)永保林業
(2)北控水務
(3)勝利管道

という3つの株をあげました。
いずれもまだ低位置にいる株で、高くて2ドル台ですが、
2ドル台にある北控水務にしても
高値よりは下値で低迷しています。
しかし、3社とも仕事をうんと抱えており、
次の決算に至るまでにかなりの業績が見込まれます。
値の安い株の方が買いやすいし、
人気が集中するので、倍率が大きいことが期待できます。

それに対して株価の高い株だと、
どうしても手が出しにくくなりますが、
私はそうした高値株の代表として、

(1)中国金属再生資源
(2)江西銅業
(3)神冠控股

をあげました。
(1)は7ドル台の時に、(2)は16ドル台の時に、
(3)は7ドル台の時に手を出したものですが、
高いと倍になるのも容易じゃないという気持になりますから、
あまり人にすすめる気になりませんが、
それでも「高い株ほどよく上がる」という諺通り、
もしかしたらこちらの方が
着実にいい結果をもたらしてくれるかも知れません。

私の場合は目先の動きにはとらわれずに、
少くとも今年一杯の業績を予想して株を選んでいますので、
結果がわかるのは早くても来年の3月か4月ということになります。
それまで私とおつきあいいただける方より、
途中で投げて私の悪口を言う人の方が多いのは
やむを得ないでしょうが・・・。


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2011年5月15日(日)

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