中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4140回
邱公館珈琲を中国地方都市のホテルに

コーヒーの栽培をする農業の技術者も必要ですが、
私たちが雲南省で栽培しているコーヒーは
ジャマイカの有名なブルーマウンテンと同じ
ティピカという品種ですから、
味ではどこにも負けません。

しかも日本人がやっていますから、
コーヒーハウスの経営も間違いないだろうと評価されて
昆明市の一流ホテルである翠湖賓館に頼まれて
ロビーの一番目立つところに、
邱公館珈琲という店を経営しています。
はじめの頃はこちらもシロウトでしたから、
おっかなびっくりでしたが、ホテルの紹介をする本で、
コーヒーショップの方がとりあげられたので、
すっかり有名になり、
今では色んな雑誌に紹介されるようになりました。

採算的にもコーヒー・ショップとして立派にやって行けるので、
最初の頃はマネージャーに同じ昆明市の一流ホテルに
店づくりを頼みに行ったらどうだとアドバイスしましたが、
中国じゅうにこれだけ一流ホテルができて見ると、
同じ昆明市よりも他の都市に新しくできたホテルに
話を持ちかけた方がいいのではないかと
最近の私も考えるようになりました。

邱公館珈琲の写真と雑誌に載った紹介とコーヒー豆を持って行って
「コーヒーハウスの経営だけ任せてくれませんか」
と持ちかけたらどうでしょうか。
ホテルとしてもパーセンテージのとれる経営だし、
トクになっても損をする話ではありませんから、
案外、話に乗ってくれる一流ホテルもあるのではないでしょうか。

コーヒー店を自分の仕事にしたい人にとっては
耳寄りな話ではないでしょうか。
既にあるホテルの設備はそのまま使えるし、
立派な店構えになるし、
マネージャー1人で
3軒くらいは受け持てるのではないでしょうか。
本当か嘘か、コーヒー店の経営に興味のある人は
昆明の翠湖賓館の邱公館珈琲を一ぺん覗いて見て下さい。
新しいビジネスのヒントの1つかも知れません。


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2011年7月11日(月)

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