中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4211回
邱友会に異分子の飛び入りがありました

今でこそコンサルタントという言葉は誰でも知っていますが、
私がはじめた頃は話をきいただけで
お金を払う習慣はありませんでした。
ですから1時間1万円でも普通の人から見たら結構な実入りです。
でもその頃、私は「株の神様」と謳われて引っ張り凧だったので、
1回1時間半の講演で年に180回も日本国中をとびまわり、
1回の講演料が100万円ということが珍しくありませんでした。

ですから、1時間1万円は割りに合わない仕事でしたが、
私が嫌がらずに相談に応じたのは、
次々と持ち込まれる話が私の知らないことばかりで、
一緒になって対策を考えるのが、
私にとってはまたとない勉強のチャンスだったのです。
おかげで勉強したことがたくさんあって、
それが私を世間から物知り、知恵者の仲間として
チヤホヤされるきっかけになったのです。

しかし、そのうちに私はお医者さんのように
患者の1人1人を相手にしている時間がなくなってしまいました。
長くお尋ね者として逮捕の対象になっていた
台湾の政府とも和解して
台湾の経済建設に協力するようになったし、
ついで、日本籍に移って参議院全国区の選挙に落選したのを機会に
「財務相談室」を私の周辺に集まってくる皆さんに
3ヶ月に1ぺん集まっていただく
「邱友会」に組織変えをしたのです。

あれから早くも30何年がたちました。
地震で2組分を1回でひらいたことはありますが、
ただの1ぺんも休んだことはありません。
最初から今も皆勤という方もあって、
私たちの関心は時代と共に大きく動いています。
去るものは追わず、来る者は拒まずで、
いまも賑やかで充実したパーティが続いていますが、
最近のこと新入りの人の中に、私が喋ったこともないことを、
私が言ったといってよそのホーム・ページで、
発表するという珍事が起りました。
1068を私がすすめたとか、
亨泰という大規模農業の株が
0.3元まで下がったら買いだと私が言ったとか、
私がとびあがってびっくりするような投書があったのです。


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2011年9月20日(火)

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