中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4216回
Qが言ったと嘘はつかないで

私が輸入業務をやっていた亨泰に目をつけた時、
亨泰の株は1.6ドルから1.8ドル前後の高値をつけていました。
財務内容を調べると、
資本金の100倍も積立金があって業績の伸びも悪くはありません。
ですから最初の頃は1.4ドルくらいで
小手調べをしたことがありましたが、
お互いに知り合いになってからは会社も輸入だけでなく、
大規模農業に踏み込みはじめたので、
輸出入の資金のやりくりでは間に合わなくなり、
2年前に1億5000万香港ドルの増資に踏み切って、
江西省のほか広東省と山東省に
合わせて3つの大農場を開発するようになりました。

私が手伝ったせいもあって、
亨泰は香港でも人気株の1つになり、
有償無償と何回か増資をくりかえしましたが、
高値は1.5ドルまで買われ、
あわや2ドルに達するかに見えましたが、
株式市場の大暴落に遭遇すると、
あれよあれよと言う間に0.50セントを割ってしまったことは
関係者の皆さんご承知の通りです。
今年は中国全域が雨に恵まれず、野菜の出来も悪いので、
同業の超大現代も緑色食品も
かつてない安値まで叩き売られています。
亨泰もその仲間入りをして、空前の安値をつけていますが、
こういう時は風声鶴唳で株が叩き売られるのが珍しくありません。

ですから私も0.5ドルを割ったあたりから
時々ナンピンをかけていますが、
5年計画で対応しているので、
0.3ドルと邱友会の新入りに知恵をつけられて、
「本当にそうなったら女房を質に入れても・・・」
の文句が頭に浮かんできます。
だからと言って私が本当に
0.3ドルまで待つかどうかはわかりませんが、
「どうか邱が言った」とデマをとばさずに
「そうしたらいかがですか」と
逆にこっそり私に教えて下さったらいかがでしょうか。
そうすれば、私も怒り心頭に発せず、こんなところで
「あれは嘘っ八ですよ」とくりかえさないですみます。
株の話をする時の私は人一倍神経質で、
どの株をどの値段で買いなさいとか
売りなさいとか言う人でないことを
よく頭に入れておいて下さい。


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2011年9月25日(日)

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