中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4222回
いつの時代もどこでも次の成長株は?

株には色んなやり方があります。
色んな人が色んなやり方でお金儲けをしようと試みます。
私が株をはじめた頃、
1円鞘があっても株を売り買いする人がありました。
「そういうやり方を芝刈りと言うんですよ」
と証券会社の人が教えてくれました。
でも芝刈りをして金持ちになった人は見たことはありません。
株が1円下がっても芝刈りはストップしてしまうのですから。

私と同じ証券会社に出入りしていて、
とても株式投資に熱中していて、セールスに行く途中でも
しょっちゅう電話をして来る人がありました。
あんなに熱心だったら大金持ちになりそうなものですが、
でもそういう人で株で大儲けをした人を見たことがありません。
少し値上がりするとすぐに売ってしまうし、
逆に値下がりするとブツブツ言っているだけで、
売りがとまってしまいます。
そんな人が株で大儲けできるわけがありません。

ですから、私は
証券会社がすすめる株にとびつくことはなく、
産業界を見渡して
この次の出世株は何かということに目を向けるようになり、
いわゆる成長株買いを兜町に持ち込み、
それが株をやる人の大きな流れになりました。
時代が変われば次の時代の成長株は変わりますが
未来の横綱を十両か、平幕にいる間に探がしあてれば、
必らずこちらがいい思いをすることになります。

この原則は時代が変わっても変わりませんが、
国が変わっても、証券取引所がどこに変わっても変わりません。
従って世界中が大嵐になって
、経済の中心がアメリカからアジアに移るとしても、
次にアジアで成長する産業や企業が何であるかを
正確にキャッチできればよいのです。
大嵐になれば、この次成長する有望株でも
同じように大揺れに揺れます。
ミソもクソも大下げに下げますから、
どの株が次のアジアでの成長株になるのか、
正確に識別できれば、必らず報いられる時が来るのです。
毎日、目を皿のようにすることはありません。
「休むも相場」と言いますから、
株価なんか睨んでいなくとも
判断を間違えないことに頭を使って下さい。


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2011年10月1日(土)

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