中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4252回
安徽省で大規模農業やる人いませんか

私はここのところ、
「中国の農業及び食品加工業に目を向けて下さい」
と言い続けてきましたが、
私を招聘して自分たちが開発をすすめている
安徽省の江南産業中心区の担当者ご一行が
日本の農業と食品加工業の視察にやって来ました。

工業団地は中国各地にたくさんありますが、
日本の農業経営者に土地を提供し、
その作物の加工をする食品加工団地に
日本の食品メーカーに積極的に誘いをかける動きは
はじめてとも言ってよいでしょう。
18年前に安徽省省都の合肥市長さんが私に頼み込んだのは
合肥市が1つ目、続いて2つ目の工業団地を
つくりはじめた時でしたが、
私が口をきいて中国進出に踏み切った日立建機が大成功をして、
工業団地一の大企業に成長したので、
私はいつの間にか安徽省の有名人になってしまいました。

それに気をよくした安徽省のお偉方が
「夢よもう一度」ということで、私に話があったのでしょうが、
東北大震災に見舞われたのと、空前の円高で、
日本の農業も加工業も転地、転業に追い込まれている時ですから、
福島県の原子力発電で直接被害に見舞われた私の知人も、
揚子江の南岸に広大な農地を獲得して
再出発をする段取りになっています。

何しろ中国も食料不足におちいることは目に見えていますし、
中国より一歩も二歩も先に進んだ日本の農業技術を
とり入れたい人がたくさんいますから、
またとないチャンスではないかと思います。
5万坪や10万坪の農地を租借して
大規模農業を展開することも可能だし、
作物を日本に輸出するだけでなく、
13億人の市場がそのうしろに控えていますから、
「禍転じて福となす」またとないチャンスと言って
いいのではないでしょうか。

12月には私も考察団を組んで
現地まで乗り込むプランを建てていますので、
日本の猫の額のような農地にあきたりない人は是非、
交流センターに連絡して下さい。
現地の案内書類をさしあげることも可能です。


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2011年10月31日(月)

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