中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4381回
中国株をはじめるのはいいけれど

円高が続いているのと、
増税の影響を懸念して海外投資に関心を持つ人がふえています。
海外投資といっても、色んな国が考えられるし、
色んな投資の方法が考えられますが、
さしあたり一番身近にあって、
すぐ手の届きそうな位置にあるのは、
香港で上場している中国株
ということになるのではないでしょうか。

外国人に買えるのは上海と深圳に上場しているB株と
香港で上場している香港H株ですが、
同じ香港市場に上場しているハンセン銘柄やレッドチップやGEMも
もちろん売買の対象になります。
ハンセン銘柄は香港企業ですが、
レッドチップは中国株の代表銘柄であり、
GEMは中国の店頭銘柄です。

中国国内で上場せずに香港に上場しているのは、
豊富な資金を持った香港の人と
香港に自由にお金を持ってくることのできる
外国人の資金をあてこんだものですが、
株式投資については何と言っても香港の方が大先輩ですから、
取引もうんと多いし、妥当な値段がついています。
香港ドルで取引されていても、
株の業績や資産内容は人民元で評価されたものですから、
基本的に中国株の売買ということになります。

ですから日本にいて中国株に関心を持った人が
中国株の売買をやりたいと思い立ったら、
日本の証券会社に声をかければ、
立ち所に口座をつくることもできますし、
中国株の売買をはじめることもできます。
どんな株をどんな値段でも買うことができるし、
それが値上がりしたり、
値下がりすることもその日からすぐキャッチできます。

でも香港の株の取引がどんな仕組みになっていて、
決算がどうなっていて、
配当の仕組みがどうなっているのか、
教えてくれる人も書物もありません。
ちんぷんかんぷんなやり方をして、
ちんぷんかんぷんな目にあわされて
やっと覚えることになります。
ごく初歩的なことを
先ず頭に入れておく必要があるのではないでしょうか。





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2012年3月8日(木)

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