中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4403回
今日は私の88才の誕生日です

今日は私の88才の誕生日です。
昨年は東北大震災が発生した直後だったので、
予定していた宴席をキャンセルして見舞金に当て、
ご招待した皆さんに大へんご迷惑をかけてしまいました。

今年は一生に一度しかない米寿ということもあって、
丸ビルにある福臨門に10卓ほど席を設けて、
この半世紀おつきあいいただいた
ごく親しい方をお招きしております。
その中には日本語のわからない
中国・香港・台湾の人が20人ほどいますので、
誕生日に生まれてはじめて通訳つきの挨拶をすることになります。
香港や大陸の上場会社の董事長さんや
有力者の方も駈けつけてくれて、
新しいアジアの時代の夜明けに
臨場しているような雰囲気になります。

全国制覇を狙って一世を風靡した中内功さんこそ
もう今はいませんが、
伊藤ヨーカ堂の創始者である伊藤雅俊さんをはじめ、
成長経済の第一線をつとめるユニクロの柳井正さんや
三越伊勢丹の大西洋さん、日立建機の木川理二郎さんなど
いずれも私の親しんできた人にご同席いただきますが、
次の10年、中国で第一線をつとめる
勇気凛凛の若者たちも2卓ほどを占めています。

私がアジアの時代を予言して建設の片棒を担いでから
早くも20数年の歳月が経ちましたが、
むしろこれからの10年の方が
肝心かなめの時代になると見ています。
但し、その頃には私ももうこの世にはいませんが、
生きている限り、「死んでもラッパ」の精神で頑張る所存です。
そうは言っても寄る年波には勝てませんので、
私の文章や行動に呆けのきざしが見えたら、
どうぞ遠慮なくアドバイスをして下さい。

何しろ「私は77才で死にたい」と本にまで書いた私が
11年も生きのびているのですから、
日本も、そしてやがて中国も
老齢化の波は避けられなくなります。
いまの私に出来ることは若者たちの中にまじって、
精々若づくりのカッコをして見せるくらいのことでしょうが。


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2012年3月30日(金)

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