知的財産ってわかりますか・中村佳正

無から有を生みたい人、必見

第21回
私のアイデア発明もご紹介します

あまり他人の特許の紹介や例え話ばかりしていて
私自身の説得力が無くなるといけませんので、
自らのアイデアもご紹介します。

とは言っても、もしかすると既に他の人が思いついて
特許出願されてしまっているかもしれません。
自分で思いついたのは事実なのですが、
権利化するつもりはありませんでしたので特許調査もしていません。
これまで啓発目的で、
アイデアの着想例として発明者の方(主として携帯電話の技術者)に
何度となく紹介してきました。
一応、技術者の方達には好評を博したネタです。

ネタのヒントは、
以前お話した携帯電話の「電源キーの長押し」にあります
第5回ご参照)。
通話中に押すと通話終了となり、
「長押し」すると電源オフになる例のキーボタンです。
この機能は特許になっているのですが、
まだ私は不満を持っていました。
つまり、美術館や映画館に入る前、
飛行機に乗る前に携帯の電源をオフにした後、
オンにするのを忘れることが多々あるのです。
例えば、午前中に美術館に入る前に携帯電話をオフにして、
そのままお昼のランチを楽しんで買物して夕方帰宅して
はじめて電源キーがオフになったままであることを思い出します。
急用がなければ、特に問題はないのですが、
その日大切な連絡があることが分かっている場合には、
相手をイライラさせますし、自分も残念な気持ちになります。

そこで考えたのが、「自動電源オン設定付き電源オフ」です。
普通は、電源を切る場合には「電源キー」を長押しするだけですが、
これは、ちょっと工夫して
「任意の数字の組み合わせ」を入力してから
「電源キーの長押し」をするという電源オフ機能なのです。
例えば、「9」+「0」+「電源キーの長押し」で電源オフすると、
90分後に自動的に電源が入るようにします。
こうすれば、予め分かっている映画や会議の時間を見越した時間を
電源オフ時に入力しておけます。
いい頃合を見計らって自動的に電源が入りますので、
うっかりオン忘れを確実に防止できます。

毎日一定時刻に自動電源オン/オフする機能はありますが、
上記のような機能はまだないように思います。
但し、特許性があるかどうかは何とも言えません。
もっとも、ここで公開してしまっているのでもう取れませんね。

さて、特許や実用新案に少々深入りしてきましたので、
次回からは、また目先を変えて参りましょう。


←前回記事へ

2007年10月6日(土)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ