知的財産ってわかりますか・中村佳正

無から有を生みたい人、必見

第111回
国家技能検定に『知的財産管理』が加わります!

技能検定は、
国が各種労働技能を検定してその能力を証明する制度で
昭和34年に始まりました。
音頭をとるのは厚生労働省で、
中央職業能力開発協会(1)や民間の機関が
検定試験を作成・実施します。
昨年の時点で、137職種に関する検定試験が運営されており、
私は今年3月に時計修理技能士(2級)になりました
第97回ご参照)。

実は、2008年7月から
新たな検定職種「知的財産管理」が加わります。
この国家試験を実施する試験機関として、
今年2月に知的財産教育協会が指定されました(2)。

これで、知的財産に関する国家資格は、
弁理士と知的財産管理技能士の2つになりました。
実は、この知的財産管理技能士は、
従来民間が運営してきた知的財産検定が
国家検定へ移行するものです。
従って、2008年7月の技能試験導入により
これまでの知財検定は廃止されます。
すでに知財検定の1級や2級をお持ちの方は、
一定の講習を受講して修了試験に合格すると
国家検定合格者としての技能士になれるようです。

技能検定には、実技試験と学科試験があるのが一般的なので、
知的財産管理の実技ってどんなことをするのかしら
と思ってちょっと調べたところ、
1級の実技は口頭試問(口述試験)だそうです。
そうですね、この世界は口頭陳述が実技といえばそうかもです。
但し、一人一人の試験の仕方に
バラツキが出てしまいそうな気がします。

それにしても、
近年はいわゆるホワイトカラー職種が多くなりました。
CADとか製図や
テクニカルイラストレーションは昔からありましたが、
最近はFP(フィナンシャル・プランニング)に
挑戦される方も多いですよね。

私もどちらかとえば「特許職人」を目指して今に至りますが、
いわゆる「ものづくり」を代表する旋盤やプレスにマシニング、
それに精密器具製作や工業彫刻にはつい憧れてしまいます。
検定種目にはありませんが、
カメラ修理とかオーディオアンプ(スピーカ)製作とか、
時間があれば(ないですが・・)挑戦してみたいです。

1)http://www.javada.or.jp/
2)http://www.kentei-info-ip-edu.org/


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2008年5月3日(土)

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