知的財産ってわかりますか・中村佳正

無から有を生みたい人、必見

第112回
ニッポン健闘!ユニバーサル技能五輪国際大会

技能検定がらみでもう一つお話させていただきます。
今年は静岡で開催されてテレビ報道もさかんでしたので
ご存知の方も多いと思います。
2年に一度、世界各国を舞台にして行われるのが、
ユニバーサル技能五輪国際大会です。
中央職業能力開発協会のホームページからリンクが貼られていて
以前からその存在は知っていたのですが、
昨年大会のニュースが流れると同時に
私のアンテナにひっかかって競技動向を注視していました。

テレビ報道されたなかでは、
「左官」の部門で銀メダルを獲得された
日本の女性の方が非常に印象的でした。
ライバルである各国代表の大男達が
その巨体を駆使して壁塗りを力強く進めていく中で、
腕力では到底叶いそうにない小柄な彼女が
一生懸命に作業に取り組んでいるのです。
茶の間で思わず手に汗を握り締めてしまいました。

あっと驚いたのは仕上がりの映像を見たときです。
これぞ職人の国ニッポンを思い起こさずにはいられない、
美しく精緻な仕上がりです。
私のような素人の目から見ても
ライバルの仕上がりとは一線を画す、秀逸な出来栄えでした。

残念ながら金賞はアイルランドの男性に取られてしまいましたが、
敢闘賞を含めて入賞者全員の中での紅一点はお見事です。

この彼女のお父様も左官職人の方だそうです。
若い彼女が敬愛する父の道を自らも極めんと真摯に頑張る姿には
心打たれるものがありますね。

その他に、CNCフライス盤、自動車板金、電工、
洋菓子製造、造園、移動式ロボット、抜き型などの種目で
日本は金賞を取っています。
一方で、ウェブデザイン、グラフィックデザイン、
広告美術、貴金属装身具、フラワー装飾などの美術系種目では
残念ながら下位にとどまってしまいました。

さて、このユニバーサル技能五輪国際大会は、
満22歳以下の若者によって競技されるのですが、
第101回で「最近の若い者は、なかなかやるワイ」
と述べさせていただいたことを若干訂正したいと思います。

最近の若い者は、相当やります!
...私も負けないよう頑張らねば。

http://www.skillsfestival2007.or.jp/jp/index.html


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2008年5月6日(火)

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