知的財産ってわかりますか・中村佳正

無から有を生みたい人、必見

第127回
3×3×3の法則で!

前回、特許調査のコツとして2番目のポイントまでお話しました。
ご自分のアイデアの本質を
3つのキーワードのAND条件で表現してみることが
第1のポイント、
そして、それぞれのキーワードの類語を
3つくらいずつOR条件として展開してみることが
第2のポイントです。
第17回でお話した「たこ焼き」のアイデアであれば、
前回の参考図でも示しましたが、次のようになるかと思います。

 (「たこ焼き」OR「たこやき」OR「タコヤキ」)
   AND
 (「桜海老」OR「桜えび」OR「サクラエビ」)
   AND
 (「混合」OR「配合」OR「混ぜ」)

実際に特許電子図書館で検索してみると、
たこ焼きと桜海老の組み合わせが強烈過ぎるのか、
例の特許公報1件だけしか出てこないのですが、
普通は何百件もヒットしてきます。
慣れないうちはキーワードの組み合わせがユルユルで
数千件出てきてしまうことも珍しくありません。

そこで、第3のポイントは、検索結果の件数を見ながら、
だいたい100件前後になるまで
キーワードの組み合わせを微調整してみることです。
最初に数千件も出てきてしまったら
多過ぎて一覧表示できませんので、もう少し絞る工夫が必要です。
反対に、いきなり数件しか出てこなかった場合にも注意が必要です。
つまり、あまりに特殊なキーワードを使ってしまって
絞り込み過ぎているおそれがあるからです。

さきほどのたこ焼きの例では、
「桜海老」というキーワードが強烈過ぎたかもしれません。
単に、(「たこ焼き」OR「たこやき」OR「タコヤキ」)と
(「混合」OR「配合」OR「混ぜ」)のANDで検索すると、
46件になりました。
たいていは、ヒット件数が多過ぎて
絞り込むのにやっきになると思いますが、
反対に少な過ぎる場合もちょっと注意して、
数十件〜百数十件程度ヒットするように
3×3のキーワードの組み合わせを調整するのです。
その繰り返しがだいたい3回。
これも目安です。

そうすると、「3×3×3」の黄金の法則がみえてきました。
この法則に沿って、
数十件〜百数十件程度ヒットするように調整できたら、
そこではじめて一覧を開き、一つずつ見ていきます。


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2008年6月10日(火)

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