元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第441回
「いらいらはガン」「くよくよはアレルギー」

10月に行われた、
免疫学の権威・安保徹教授の講演の続きです。
前回までに、イライラ、クヨクヨといった
気分や精神世界を左右するのは
自律神経の「交換神経」と「副交感神経」の揺れ動きの仕業だ、
という安保理論について説明してきました。

では、なぜ「ガンは免疫力を上げれば自然退縮する」
ことになるのでしょうか?
「すべての体の細胞が、
この二つの自律神経の働きに左右され、
防御系として体の中を動き回る白血球も
自律神経の支配下にあるからです。
白血球にも二つあります。

一つはバクテリアなどを食べる『顆粒球(かりゅうきゅう)』
もう一つは抗体接着分子で免疫を殖やす『リンパ球』です。
『顆粒球』は6割、『リンパ球』は4割という比率です。
顆粒球が増え過ぎると交換神経が活発になり、
イライラと起こりっぽくなる。
顆粒球はエサ取り行動をしますから、
当然、空腹になり、
イライラして起こりっぽくなるんですね(爆笑)。

一方、リンパ球が増えると
副交感神経が優位になり気分が和らぐ。
リンパ球は消化管で働きますから、
キノコや海藻の健康食品なんか食べると
免疫力があがったりするんですね。(また爆笑)

ですから、
頑張りすぎ、ストレスの溜め過ぎで交換神経が刺激されると、
顆粒球が増えて、粘膜破壊を起しますから、
痔、歯槽膿漏、胃潰瘍、最後はガンを起します。
イライラの募るときはリラックスしましょう。
また、一方でお腹一杯で、ノンビリしすぎると、
副交感神経優位となり、
免疫のリンパ球が過剰になり、
アトピーやアレルギーの原因となります」

つまり、
こうした白血球の自律神経支配の仕組みを知って、
玄米や笑いといった療法を生活に取り入れれば、
精神的なイライラやクヨクヨの調整ができる、
ひいてはガンも自然退縮することになる――
というのです。

どうです? 
「ガンは免疫力を上げれば自然退縮する」
「自律神経と白血球の働きを知って、
あなたの生き方を変えればガンも恐れるに足りません」――
という安保理論が分かりましたか?
まるで、大学院の教授が、
小学生にも分かるように噛んで含めて
一つ一つ語ってくれるので、
難しい話でも、しばしば会場に爆笑の渦が巻き起こるのです。
ようするに仕事も生活も食事も
「過ぎたるは及ばざるが如し」の
心得が大切だというわけです。

さらに詳しい話を知りたければ、
安保教授のを読むか、
1月のスローヘルス懇親会に申し込んでください。


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