元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第519回
自然治癒とは神懸りではない

1月20日に開かれたスローヘルス懇親会の
免疫学の権威・安保徹教授の
「自律神経のバランスを上手にはかれば、
ガンも恐れるに足らず」という話を、
当日、参加できなかった読者のみなさんに
すこし紹介しておきましょう。

分かりやすく説明しますと、
安保教授の自律神経免疫療法とは
“ガンも上手にストレスを避ければ治る”
と理論化したところが画期的で、
専門家ばかりか、多くの患者や家族に、
いま注目されているわけなのです。
もちろん「心と免疫」といった、
これまでは神懸りのように思われていた
ちょっと難しい自己防衛組織の仕組みが
素人でもわかります。

ガン、アレルギー、膠原病といった慢性疾患は
手術や抗ガン剤といった、
いわゆる対処療法では治らない…、
「白血球」といった免疫機能=自己防衛機能は
心の問題と関係する「自律神経」に支配されている…、
だから「白血球と自律神経」のバランスを知って、
免疫機能を高めれば、ストレスも解消し、
病気を撃退出来る…こうした考え方です。

たとえば、ガンになるのも忙しすぎる仕事や
精神的ストレスが原因だから、
己の生活習慣を見直すことが非常に重要である…
とまあ、かいつまんで紹介すれば、
こうした面白い免疫学読本なのです。
つまり、自然治癒とは決して偶然でも奇跡でもない。
神懸りのシンクロでもない。
本来、人間は免疫という
「命の自己調整機能」を持っているから、
この「白血球と自律神経」仕組みをしっかりと知って、
患者自身の判断で心身のバランスを図れば、
ストレスも病気も克服できるというわけです。
まさにスローヘルスの極地を解明し、
理論だと僕は思います。


←前回記事へ 2004年1月28日(水) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ