元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第576回
続・本当の勇気をもたらす本

前回、「お金の神様」邱永漢さんの本が、
お金儲けのノウハウや
生き甲斐の知恵だけでなく、
多くの読者に勇気と元気をもたらした
という話を書きましたが、
その最中に、
僕が「命の神様」と尊敬している、
帯津良一医師から、また新著が届きました。

帯津医師の本といえば、
数回前に、このコラムで
「養生は爆発だ!」
という本の紹介をしたばかりですが、
邱さんといい、帯津医師といい、
人生の先導者として読者から信頼されている人は、
よく、何冊も何冊も本をお書きになるものだと感心します。

もちろん、ホンモノの勇気を貰えるから、
多くの読者が本を待ち望んでいるわけでしょうが、
こんど送られてきた帯津医師の新著は
「ガンに勝った人たちの死生観」という本でした。

死というと、
恐い、暗いというイメージを抱きがちですが、
その何千人ものガン患者の治療例から
書き下ろした本ですから、
奈落の底を垣間見た患者には、
まさにホンモノの勇気を与えてくれる本なのです。

まえに帯津医師の「それでもの法則」という
人生岐路にたったときの養生の心得を書いたことがありますが、
人生は明るく、前向きになどとおざないに思うのではなく、
「これ以下の不幸はない」と思えば、
「死んでもいい、でも生きぬくぞ」という、
ホンモノの死生観が生まれ、
それが患者に予想を越える奇跡的な回復を
もたらすという話です。

「死はそんなに悪いもじゃない」という境地にたった患者、
「天命に安んじて人事を尽くす」と悟った人、
「高望みせず、希望は捨てず」と自然体で生きる患者さん――
ここに登場する末期ガンの患者は、
自分なりの死生観をはっきりさせたがために、
奇跡的な回復をしたというのです。
死生観の本というと暗い本に見えますが、
これが帯津流の、まさに勇気をもたらす本ですから、
ご家族と一緒に読んで見てください。
生きる勇気が湧いてきます。


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