元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第650回
「ガン患者学」の極意とは

僕たちが主催しているスローヘルス研究会とは、
ガンの患者たちが集まって、
ただ慰め、励まし合う――
そうした親睦会ではありません。
ガンという試練を契機に前向きに「命を掴もう」――
そのためには
貪欲にしたたかに「己の命の勉強をしよう」
「人生を再設計しよう」という研究会ですから、
原則は「自分が主治医」「自学自習」を旨としております。

無謀な手術や大量の抗ガン剤にわが身を託す、
医師は神様と命を預ける――
そうした他人任せの治療選択、
人生選択から脱却して、
しなやかな人生を再構築しようという考え方です。

「医師が知らなくて患者が出来る養生法はたくさんある」
「ガンは薬漬け、検査漬け、手術責めだけでは治らない」
「ガンという生活習慣病はまず生活習慣を改めることだ」
ということに気づき、
まさに己の心身を己でコントロールする努力を惜しまない、
そうした目覚めた患者さんたちの集まりを目指しています。

もちろん、
「素人療法は大ケガのもと」という諺もありますから、
いくら自分が主治医だといっても、
患者一人ですべてが解決するわけがありません。
というわけで、スローヘルスの会では、
大学病院や総合病院では当たり前のように蔓延している、
ガンの薬漬け、検査漬け、手術責め治療に疑問を抱き、
心ある医師たちとの連携を密にしているわけです。
ただ、心身をコントロールするといいますと、
一転して、神がかり、宗教頼み、
カルト妄信に走る人がいますが、
これまた「治療迷信」の類なので
注意しなければなりません。

このコラムでも何回も紹介している、
ホリスティック医療の草分け・帯津良一医師、
キャンサーフリートピア運動の土屋繁裕医師、
第4の治療・自律神経免疫学の権威・安保徹教授などは、
命の仕組み、患者が持つ自然治癒力について、
実に科学的、医学的に解明し、
心身丸ごとの治療に応用している先生たちですから、
まさに「患者が主役」のよきアドバイザー、
人生処世の相談相手ともなっていただいているわけです。

「病気は患者が治して医師が包帯を巻く」
と名言を残した名医がおりましたが、
これこそ、人生80年、
たとえガンと宣告されても
「元気で長生き」を掴む、
これからの「ガン患者学」の極意なのです。


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