元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第693回
「希望の小爆発」が命の源

さて、7月のスローヘルス懇親会の
帯津医師の講話、
「希望を心の中にもたらす」ヒケツについての
話の続きです。

          *

『生命在脚下 希望在心中』
この言葉をかみ締めて、
みなさんも心の養生に励んでみてください。

私の病院では、
いわゆる西洋医学的な診療のほかに、
心理療法、心療内科、
そして、気功師、鍼灸師などの先生と
「心」の医療チームを病院内に作って、
いまの体制に到っているわけです。

また、患者さんとの「養生・戦略会議」と命名して、
名誉院長の講話もやっておりまして、
「人間は悲しくてさびしい。
 でも、それでいいじゃないかと思ったら、
 もうこれ以上落ちようがないじゃないですか?」
と申し上げて、
あれこれ心身養生法の計画を
みなさんと話し合っているわけです。

悲しみの大地をしっかりと見つめておいて、
希望を見出す――これが元気を回復する元です。
希望はいくら持っていてもよいのです。
小さなことがひとつずつ達成できると
その都度、心がときめきます。
これが自然治癒力を喚起し、
自分を高める命のエネルギーとなるのです。
哲学者・ベルグソンは進化を促すのは
「生命の躍動である」と述べ、
「心に小爆発が起こると、命のエネルギーが高まる」
と述べております。

いつも明るく前向きということがあるとすれば、
その考え方はモロいものでしょう。

本当の「明るく前向き」とは、
悲しみ、そして前向き、恐れ、そして前向き・・・
この繰り返しの中で、
しっかりと掴んだもののはずです。
本物の「明るく前向き」となるはずです。
この「心の循環」
「命の希望」という歯車を大切にすべきなのです。


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