元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第704回
「生命パワー・ヒマラヤ起源説」

いくら養生気を浴びるためとはいえ、
ガン患者が、わざわざ高山病を犯してまで
ヒマラヤに行くことはないよと
呆れる人もいるでしょう。

国内にもマイナスイオンの豊富なところはたくさんあります。
日光でも箱根でも、
それこそ最近、世界遺産となった
隠国・熊野の森林浴でもよいわけです。
僕たち夫婦ももちろん、
そうした温泉地にもよくまいりますが、
それ以上に霊峰ヒマラヤに魅せられているのは、
山脈系の生成そのもの、
つまりヒマラヤの生命の誕生そのものが、
ダイナミックな大気のエネルギーと
地磁気のエネルギーを秘めて生まれていると思うからです。

まえにこのコラムでも写真入りで紹介しましたが、
パキスタン紀行の途中、
5000万年まえのインド亜大陸とユーラシア大陸の激突地点
僕は目の当たりに見ました。
それは、たくさんの奇岩、
貴石を生みだしたヒマラヤのパワーが、
予想以上に生物の生命、生態系に
多くの影響を及ぼしていることを教えてくれました。
地球の磁極移動論争まで生んだほどなのです。

さらに見逃せないのは、
ヒマラヤの気圧、気象の北半球に及ぼす影響です。
「チベット高気圧が張り出してくると日本は猛暑になる」
という気象解説を聞いたことがあるでしょう。
ヒマラヤ山脈が北半球の成層圏の大気循環にかかわっていることは
すでに科学的にも確認されています。
1000万年ほど前に成立したといわれるモンスーン気候は、
僕たち日本人のライフスタイル、
いや健康状態を含めた生命活動はもちろんのこと、
南アジア、東アジア、
インド洋、アフリカ大陸の生物、
人間に影響を及ぼしているのです。

大気と人体の影響といえば、
ちょっと別の角度から考えて見ましょう。
ヒマラヤのパワーを大昔から敏感に感じていたのが、
影響をもろに受けた
チベット人であり、中国人であり、インド人だったのでしょう。
そして「気功」といった呼吸法を
必須の生命維持法として確立させたのだと思います。
さらに中国では、人体の気を整える「気功」だけでなく、
「風水」という、隆盛なる大気の流れをとりいれて、
金運、事業運、恋愛運、健康運・・・
ライフスタイルを開運に好転させる、
風水=環境磁気地勢学という考え方を
発展させてしまったのだろうと
僕は思っています。

「気功」はともあれ、
「風水」なんて、易、占いまがいのことを
ライフスタイルや健康法・開運法に取り入れるなんて、
アナクロだと思う人がいるかも知れませんが、
僕は、中医学や中国経済学を研究しているうちに、
ヒマラヤ山系が放つ大気、磁気パワーが、
中国人、東アジアの人たち、
そして日本人のライフスタイルに
いまなお、とても大きな影響を持っているのだと
思うようになったのです。

ま、「生命パワー・ヒマラヤ起源説」の是非は別にしても、
化学薬と屎尿消毒液の臭いの蔓延する
ガン病棟に長居をしたり、
汚染衰気の充満する盛り場の隣で
“呼吸法”を励行しているよりは、
数百倍の元気エネルギーがもらえることは間違いありません。


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