元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第732回
「富山支部・スローヘルス研究会」がスタート

治療情報公開の進まない医療現場の中で、
300万人・ガン患者は、
いかに賢く治療選択、病院選別をしていけばよいか?
近著「医者と患者がつくった ガン治療入門」の中で、
僕と共著者の土屋繁裕医師は
次のような二つのスローヘルスのすすめを強調してきました。
(1)「いかに心身に負担の少ない治療を選択するか?」
(2)「患者自らが免疫力を高めるにはどうすればよいのか?」
つまり、「患者が主役」となって、
QOL(命の質)の高い、
納得の「治療+養生」を選ぼうというものです。

ところで、こうした賢い患者の知恵を実践して
上手にガンを克服している患者さんが、
僕たちのスローヘルスの会には何人もいます。
前に肺ガン末期といわれ、
大学病院の医師に見放された原田廉平さんが、
奥さんとの二人三脚の協力で、
土屋医師によるイレッサ休眠療法に加えて、
マクロビオティック食事療法や、
天仙液やアガリクスの併用。
まさに納得のいく「治療+養生」を組み合わのお陰で、
メキメキ回復しているという話を書きました。

その原田さんご夫妻から、
先日、とても嬉しい手紙が届きましたので
お知らせします。
自らが元気になった喜びを、
多くの患者の皆さんにも知らせたい、
一人でも多くの人に
苦しまないガン闘病を工夫してほしいと、
ついに、故郷の富山で
「スローヘルスの会」を作ったという知らせです。
「富山支部・スローヘルス研究会」のスタートの日は
8月9日で、昼間は100人、
夜は30人の人たちが参加しての盛会となったそうです。

第一回目の会の講師は、
これも当コラムで紹介したことのある
「気 波動功」の気功師の加藤徳子さんで、
テーマは「体の元気は心の元気」というもので、
まさにスローヘルス(しなやかな)な
養生法の実践教室となりましたから、
参加者から「心身がとても温かくなった」と
感想がたくさん寄せられたそうです。

原田さんご夫妻は「患者が主役」という考え方を、
自分たちの世界に閉じ込めるだけでなく、
多くの人たちと分かち合おうと行動に移したことが
とてもすばらしい発想だと思いました。
スローヘルスのネットワークは、
患者と家族の自主的な運動として、
地道ですが、いま全国に広がっているのです。


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