元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第921回
「見える、いのち」「見えない、いのち」

ガンの統合医療=ホリスティック医療の草分けの
帯津良一医師から送られてきた新著
「ホリスティック・カウンセリング―心を癒して体を治す」
(春秋社)の話の続きです

この本の面白いところは、
心理療法と精神分析に基づいた
カウンセリングの権威で、
日本グロースセンター研究所所長の
大須賀克己さんとの
共著の形式をとっているところでしょう。

「こころの治療」の理論だけでなく
ホリスティック医療の実践的な医師と
心理療法のまさに実践的カウンセラーが、
それぞれの立場から臨床例、実証例をあげて、
あたらしい「共生の医療」に
一歩一歩近づこうとしているところにあると
僕は思いました。

これまで最先端の医療といえば、
目に見えるからだ=臓器の細部を分解して、
治療を試みてきたわけですが、
とくにガンのような
「いのち丸ごと」を危うくする病気の治療では
その限界が見えてきてしまっているわけです。

目に見えない「こころの原因」を
医療はどう解決していくべきか?
これからの治療は、
「見える、いのち」と「見えない、いのち」とを統合した
生命場のエネルギーをどうか高めていくか?
ここに解決の糸口があるというわけです。

前回も紹介しましたように、
おふたりの信奉する
統合医療、ホリスティック医療の基本的な考え方は、
「からだとこころの共有の場」として、
人間のいのちを捉え、
いま見過ごされている
「こころの治療」を実践していこうと言うものです。

ですから、
現実の臓器切断治療から一歩も二歩も進めて、
人間のいのちを自然宇宙の中の「共有生命体」と考えて、
ガン治療を見直すべきだというわけです。
日本人に分かりやすくいえば、
「共生の医療」であると僕は思っています。

ガンの患者と家族のみなさんは、
ぜひ、この
「ホリスティック・カウンセリング―心を癒して体を治す」
(春秋社)を読んで、
もうひとつの新しいガン治療について、
検討してみることが大切だと思います。


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2005年3月5日(土)

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