元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1144回
「末期ガンがウソのようだ」

中国・広東省の珠海市にある、
ガン専門病院=振国腫瘍康復医院に、
日本から出かけていって、
3ヶ月間、入院して元気になって帰ってきた、
龍門友衛(リュウモントモエ)さんという男性患者と
東京で会った話の続きです

龍門さんは、
王振国医師のスケジュールを調べてもらい、
とうとう、奥さんと一緒に、
中国内陸部の蘭州で王医師と会い、
2004年10月28日に
珠海・振国腫瘍康復医院に入院したそうです。

この病院は、まえにもこのコラムで紹介したように
中国医学に、西洋医学の治療法を加える、
いわゆる「中西医結合」治療を施す病院です。
龍門さんは、少量の化学抗ガン剤の点滴に続いて、
さらに、漢方生薬より抽出した注射液の点滴という、
この病院独自の介入療法=血管内治療を施されたそうです。

91日後に全身検査を行ったところ、
肺ガンの腫瘍が消え、
もう、1年経ちますが、
「末期ガンといわれたのがウソのようだ」と、
いまは元気に職場に復帰しているのです。
もちろん、ガンは油断大敵ですから、
再度、珠海の病院に行って、
検査と治療を受けるとはいっていましたが、
声は大きく、顔はピカピカで、
みるからに元気そのものでした。

キュア(治療)の面で、
日本では考えられない療法を
受けたこともあったのでしょうが、
ケア(世話)の面でも、医師だけでなく、
看護師も、まわりの患者も、
とても、温かく迎えてくれた
「親切だったのが、うれしかった・・・」というのです。
「僕が入院したとき、
 玄関に9人のスタッフが出迎えてくれたのです。
 こんなこと、日本の病院ではありえません。
 こうしたケアが僕に生きる勇気を
 もたらしてくれたのかもしれません」
と語っていました。

もちろん、風俗や習慣の違う中国ですから
不便がないといったらウソになるでしょう。
病室にいつも通訳がいるわけでありません。
筆談と片言の英語で、
症状を訴え、治療を受けたようですが、
もし、こうした国境を越えた治療を受けたいと思っても、
現実には、ほかにも、
いろいろクリアしなければならない
手続き上の問題があるようです。

長期滞在ビザ発給が難しいこと、
費用がかさむこと、
さらに、中国国内のみで許される治療ですから、
はたして患者個人個人の満足がいく治療となるかどうか?
それは、それぞれの症状差、個人差もあり、
また患者自身の人生観で
価値判断が違ってきますから
誰でもが選択できるものでないと思います。

※ちなみに、
  この治療法についての手続き上の問題は、
  こちらでは分かりませんので、
  当方への問い合わせはご容赦願います。


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2005年10月14日(金)

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