元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1255回
いまや「ガンは国民病」

こんど僕たちのスローヘルス研究会が発行する
新雑誌「いのちの手帖」の特徴は
“心のマッサージ・マガジン”です。

いまや二人に一人がガンになる――、
世界では毎年700万人がガンで亡くなっている――、
言い回しは穏当ではありませんが、
いまや「明日はわが身」「気が付けばガン」
いや「ガンにあらずば人にあらず」といった
未曾有の長寿難病時代だというのに、
果たして、これに対する治療法、
いや、この処世に対する解決法について、
満足出来る「医学書」があるでしょうか?

ガンの専門書といえば
「手術でガンは完治する」
「抗ガン剤こそ魔法の弾丸だ」
「いや放射線こそ優位だ」と
それぞれの医師が“自慢”する
臓器実験データを読まされるだけで、
患者と家族は、ただ、おろおろと、
再発と転移におびえているというのが、
現実ではないでしょうか?

週刊誌の記事を開けばどうでしょうか?
「手術の多い病院がいい病院だ」
「これが名医ランキングだ」と、
まるで病院のPR記事じゃないかと疑いたくなるような
患者不在の記事が氾濫しています。

さすがに、最近は、匿名捏造式の、
健康食品PRもどきの「バイブル本」は少なくなりましたが、
患者の体験談が、こんどはテレビ番組に扱われたりすると、
「ガン宣告即=死」「可哀想な不治の患者」・・・といった
お涙頂戴式ドラマに捏造?されてしまう
そうした危険も秘めています。

僕にしても、この足掛け8年、
いろいろな雑誌や新聞に闘病記事が掲載されました。
しかし、記事の扱いは我慢するとしても、
許しがたいことは、大抵が、幾枚かの写真の中から、
「いまにも死にそうな顔つきの写真」が
選んで掲載されることでした。

いま日本でも、300万人の方たちが、
さまざまに養生法を工夫して、
日々、延命して過ごしています。
もちろん、再発と転移の不安は付きまといます。
しかし、1年、3年、5年、10年、15年とガンと闘い、
ガンと共生している多くの患者から見ても、
なんとか前向きに支えてきている家族から見ても、
じつに“頓珍漢”な情報ばかりが、
世間には溢れているのが現実なのです。

ガンは「悪性の伝染病」でも
「不治の因果病」でもありませんよ!
ガン患者は「見世物」ではありませんよ!
「売らんかな」主義でガン記事を作ってはいけませんよ!
ガンは、不治の病でもなければ、
切れば完治する病でもありません・・・。
いわば「突発性の老化病」であり、
いまや長寿時代の「人生病」「国民病」であると、
医療関係者も、メディアも真摯に考え直す時期に来ていると、
僕たちは、思っているわけです。

というわけで、
こんどスローヘルス研究会では「いのちの手帖」という、
ほんとうに患者と家族が納得しながら情報を交換できる――、
そうした内容の雑誌の発刊を考えたわけです。
目次は前回書きましたが、市販のメディアとは
一味もふた味も違う、
日本で始めての患者本位の雑誌なのです。

スローヘルス研究会・発行
「いのちの手帖」(700円・税込み)の
問い合わせ、購読予約の申し込みは以下です。
TEL.03-3830-7161  FAX.03-3830-7356
slow@johoressha.co.jp
「(株)情報列車」内 スローヘルス研究会編集部


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2006年2月2日(木)

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