礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第5回
マナーが周りを、あなたを、笑顔にします

私は21歳のときに「マナー講師になりたい!」
という夢と出会いました。
以来、20年間、日々『マナー』と共に生きてきたといっても
過言ではありません。

日本では、マナー、礼儀というと、
なぜか、決められたルール、マニュアルであり、絶対的、
という凝り固まった概念や
印象をお持ちの方々が多いとお見受けします。
これは、大変残念なことです。

マナー、礼儀は、決してこういうときには、
こうしなければいけない、という決まりごとではない、
ということをぜひともご理解下さると、
あなたの人生はグッとハッピーになります。

あなたは「フィンガーボウル」の話をご存知ですか?
世界のVIP(国王など)が一同に会する晩餐会で、
ある国の王が食事中に指を洗うための
フィンガーボウルであることを知らずに、
水の入っているフィンガーボウルを飲み干してしまいました。

それを見ていた他の人々は冷淡な表情で失笑したのですが、
英国のVIPは、
にこやかにその国王に真似てフィンガーボウルの水を飲みました。
この話は、本物のマナーとは何ぞや、
を人々に教えてくれるエピソードとして世界的に有名なお話です。

このように、本物のマナー、礼節とは、
決して決まった形を表現することではありません。

マナーとは、
相手に恥をかかすことのないようにおもてなしをする心であり、
その場をみんなで愉しく、
円滑に過ごすためのコミュニケーションツールなのです。
そこで、みんなが一定の形を知っていれば、
お互いにスムーズなコミュニケーションがとれるのではないか、
という考えから、さまざまなマナーの形が誕生したのです。
たとえば、
ビジネスマナーにおける名刺交換の仕方もそのひとつです。

マナーとはお互いがハッピーになるために存在するものです。
互いがハッピーにならないマナーはマナーではありません。
マナーは一方だけが身につけていても、
そこにマナーは存在しません。
みんなが笑顔になれるハッピーマナーは、万人が相手を敬い、
思いやる気持ちをもって
相手の立場にたつことからスタートします。


本日の宿題
1日に10人の人から
「ありがとう」と言ってもらえる自分創りをしましょう。

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