|  第8回笑顔が好転をもたらします
  資本金のない弊社は、スタッフ一人ひとりのマナー力=人間力を徹底的に重視し、
 身につけるようにしています。
 前号でお伝えしたとおり、
 どんなに気持ちが落ち込んでいても、笑顔でいること。
 これを行い続けたことで、
 私は今の自分を確立することができて幸せになれました。
 20代、30代半ばまでの私は、いつも人間関係に悩んでばかりいました。
 そして、20代後半までの私の第一印象といえば、
 いつも「あの人ってツンとしていて、嫌な感じの人ね」
 と評価をされていたのです。
 私自身はツンツンしているつもりもないし、
 実際に話をしてみると
 そうでないことはご理解いただけるのですが、
 第一印象で『嫌な人』という感情をもたれると、
 その後、話をするに至るチャンスが少ない現実もありました。
 そして、事実、当時の私に
 ビジネスマナー研修を依頼下さる企業や人は
 ほとんど存在しませんでした。
 そんなある日、突然、父がこの世を去りました。私が29歳のときです。
 遺書も最期の会話もなく、他界した父。
 会社を経営していた父には借金がありました。
 相続をすれば、負の遺産を背負うことになるため、相続は放棄。
 しかし、父が立ち上げた会社の後始末は
 きちんと行わないといけない。。。父の名誉のためにも、、、
 という気持ちで、
 当時の私に出来る限りのことを全力を尽くして行いました。
 仕事も上手くいかない、私生活ではこのような後始末に追われ、私はボロボロに疲れ果てていました。
 父の後始末を終えた2年後。
 「もう日本にはいたくない」という気持ちから、
 マナーの本場といわれる英国に一人、旅立ちました。
 私の英会話力は中学1年生レベルしかありません。でも、何も迷うことなく、
 躊躇することなく
 ロンドン・ヒースロー空港行きの飛行機に乗りました。
 そして「なんて幸せなんだろう」と
 それまでの怒濤の日々から解放された安堵感にひたっていました。
 英国では、オックスフォードにホームステイしました。表情とはその人の気持ちが顔に表れでた様子である
 と辞書に書いてあります。
 当時、公私ともに辛かった私の表情は本来であれば暗いはず。しかし、英語が堪能でない私は、
 最低限、相手を不快にさせないように
 自然といつもニコニコしていました。
 この笑顔が私の人生を好転させるきっかけとなったのです。
 
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