礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第10回
英国のマナー力

日本では仕事も私生活も上手くいかなかった私。
そして、日本にいると、
ひとたび誰かとコミュニケーションをとると、
イライラする日々を送っていました。
そんな私が英国、オックスフォードでは毎日がハッピー!
相手の表情や態度、あいさつの仕方ひとつで、
すぐにムッとする私が、
英国ではムッとしたり、
ストレスをためることがありませんでした。
その理由を考えたときに、
やはり、それはマナーの基本5原則である
という結論に達しました。

英国の生活では、誰かと道をすれ違うときに、
それが見知らぬ人であっても、
必ず相手から先にニッコリと微笑んでくれます。
微笑まれた私は、とても嬉しく思い、
思わず私もニッコリし返します。

また、英国にいるときは、
私はドアを自分で開けることが
ほとんどなかったと記憶しています。
それは、私が女性だからといって
特別扱いをされたわけではありません。

英国では、自分がドアを開けたら、
必ずドアを持ったまま後ろを振り返ります。
振り返ったときに、誰かがこちらに歩いてきていたら、
その人のために、ドアを開けたまま待って下さるのです。

ドアを開けたままにして下さるのですから、
その相手に対して「サンキュー!」「ありがとう」
という言葉を伝えます。
すると相手は、
「どういたしまして。あなたが喜んでくれることが私の喜びです」
と。

前者は表情の大切さを、
後者は態度、あいさつの大切さを教えてくれました。

そして、何よりもマナーとは
相手と良いコミュニケーションをとることにあり、
その結果、お互いがハッピーを感じ合えることであることを
日常の生活の中で教えてくれたのが英国でした。
だから、英国はマナーの本場といわれたり、
英国が発祥となっている物事が多々あります。
だから、英国紳士も誕生するわけですね。

オックスフォード大学のニューコレッジのモットーは
「MANNERS MAKYTH MAN」(古語)です。
これは、マナーは人を創るという意味です。
まさに、マナー力=人間力であることを伝えて下さっています。
あなたの職場、ご家庭のマナー力はいかがですか?


本日の宿題
ドアを開けたら後ろを振り返り、
人のためにドアを開ける習慣を身につけましょう。

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