|  第11回マナーは愛・自立と自律
  第44代アメリカ大統領にオバマ氏が当選しました。マナー的視点から見ると、彼の姿勢、立ち姿から、
 仕事に対して自ら自発的に、
 能動的に実直に立ち向かう意気込みを感じます。
 前号で、「MANNERS MAKYTH MAN」(古語・マナーは人を創る)
 という言葉をご紹介しました。
 
 人間力=マナー力。
 マナーとは『相手の立場にたつこと』。
 相手の立場にたった仕事や生活を一度の人生で
 どれだけ行おうとするのか? 行うのか? 行ったのか?
 それが人生の輝く財産になると私は思っています。
 オバマ大統領の自伝が出版されました。そちらを拝読すると、
 随所に『愛』がテーマになっていることを感じます。
 特に『家族愛』。
 アメリカではワンちゃんは幸せの象徴とされているとのこと。
 オバマ大統領もホワイトハウスでは子どもたちのためにも、
 犬を飼う予定だそうです。
 さて、私は常々マナーとは“愛”だと伝えています。このきっかけは大変単純といいましょうか、偶然の必然でした。
 マナー講師を目指して勉強をしていたある日、
 パソコンで資料を作成していた際に
 ローマ字で「マナー」とキーボードをうち、
 変換キーを押したら「愛――」と変換されたのです。
 それを見た瞬間に「マナーって愛だ!」と。
 確かに「相手の立場にたって、まず、相手が喜ぶこと、
 相手が欲していること、求めていることを
 提供して差し上げるその気持ちと行動がマナーなのだから、
 これは『愛』そのもの」ですね。
 このように、ふとした瞬間がきっかけとなり、自分の仕事に関係するアイデアなどが生まれる
 偶然の必然があります。
 私たちは、日々仕事をし、生きていく中で、
 常に360度、周囲を見渡しアンテナを高くはる。
 アンテナをはるということは、
 自ら『気づき』『感じる』能力を磨き、養うこと。
 この“自ら”=“自分から先に”が
 マナーの世界では重要ポイントです。
 出世する人は自立をしています。自立をしている人は自律ができている人です。
 自律し、自立できているからこそ、
 他者、他社、相手の立場にたって、相手を思いやり、
 相手の欲する、求めている物事を提供できるのです。
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