礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第16回
ハッピーコミュニケーションは“言葉”から

あなたは人と接することによって、
気分を害することがありますか?

どういうときに、気分を害しますか?
少し考えて紙に書き出してみましょう。

反対に、人と接して、嬉しいときはありますか?
同様に、どんなときに嬉しいと感じるか、
紙に書いて下さいますか?

さて、日々、原稿執筆に負われている私。
先日、eメールで、ある原稿を社内の担当者へ送信したところ、
「この内容はクライアントからの構成案に整合していません」
との返信がありました。
私はこのeメールを見た瞬間に気分がマイナスに。
一方、他の担当者は
「お疲れのところ、ご執筆ありがとうございました。
さぞ、大変だったとお察しいたします。
内容は、クライアントからの構成案にマッチしており、
大変宜しいと存じます。
ただ、申し訳ないことに、1点。
赤字の箇所はクライアントのご要望と、
整合性がとれにくい感がいたします。
この箇所のみ、再検討いただくことは可能でしょうか」と。

同じ原稿を同じ社内の人が見て、
返ってくる言葉がこんなにも異なるのか、
ということを学びました。
また、伝えたいことは同じなのに、その言い方ひとつで、
相手の気持ちをマイナスにさせたり、
プラスにさせたりできるパワーを言葉は持っていることも実感。

すでにおわかりのとおり、前者には気分を害した私でしたが、
後者の言い方をされた私は、気分もよくなり、
否定から入った前者で味わったマイナスな気分も
プラスへと変化しました。
そしてその後、気持ちよく書き直すことができ、
最終的にクライアントが
満足下さる原稿を納品することができました。

あなたのひと言が、相手を傷つけたり、喜ばせたり、
気分をマイナスにもプラスにもしてしまうことがあります。
冒頭でお願いをしました、紙への書き出しワーク。
あなたはどのような内容を書いて下さいましたか?

マナーとは、相手の立場にたち、相手を思いやり、不快にさせず、
円滑な人間関係を築くことです。
人と接して、嬉しく感じたことを
どんどん自分から実践してまいりましょう。


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2008年11月25日(火)

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