|  第17回敬語とは?
  マナーの基本5原則の中に『言葉遣い』があります。社会人になると私たちは仕事中や
 その他の場面で敬語を用いたコミュニケーションをします。
 そもそも敬語とは何なのでしょうか?敬語といえば、「尊敬語」「謙譲語」
 「丁寧語」を連想するかと思います。
 この3つの敬語の分類は、
 現在は「尊敬語」「謙譲語1」「謙譲語2(丁重語)」
 「丁寧語」「美化語」の5分類になっています。
 このようにみると、敬語って難しいなぁ、と感じてしまうのですが、
 敬語は決して難しいものではありません。
 なぜ、敬語を用いるのか、というと、敬語は「相手を敬うその気持ちを言葉で表現するもの」なのです。
 ですから、目の前にいる人やお手紙やeメールを書くときなど、
 そこには必ず『相手』が存在しますね。
 その相手に対する敬いや敬意を表するものが敬語です。だから、正しい敬語を使用することが大切なのです。
 反対に、正しい敬語を使用しないと、どんなに敬う気持ちがあっても、
 相手にはその気持ちが伝わらず
 「無礼な人」と評価をされてしまい、
 結果的に損をしてしまうのです。
 たとえば、「社長がランチを食べた」を敬語にするとどのようになりますか?
 1「社長がランチを召し上がった」2「社長がランチをお召し上がりになった」
 1と2、どちらが正しい敬語でしょうか?
 答えは、1です。 「食べる」の尊敬語(この場合の主語は「社長」ですので、尊敬語です)は、「召し上がる」です。
 2の場合は、その敬語に「お」をつけているので、
 敬語を2つ重ねてしまっている二重敬語となり、間違いなのです。
 このように敬語は過剰に丁寧に使用すれば良い、というものではありません。
 ある上品さをウリにしている企業では、段ボールのことを「お段ボール」と
 平気でスタッフたちがお客様に対して使用しています。
 「お段ボール」と言われてあなたはどのように感じますか?
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