第26回
お椀やお皿の扱い方 年末マナー(3)
本日は私たちが行いやすい、
和食のマナーでのタブーをお伝えしましょう。
前回、『手皿』の話をしました。
その他に、注意すべき点は、
和食の基本は、両手でお椀やお皿を取り扱う、ということです。
そこで、箸を持ったままおかわりをする『受け箸』。
箸を持った手で別の食器を持つ『持ち箸』がタブーです。
両手でお椀などをもつときは、
まず、右手をそえ、次に左手をそえて持ち上げます。
和食をたべるときは、
お椀などに傷をつけないようにとする配慮から、
指につけているアクセサリーは外します。
ただし、結婚指輪はつけていてもOKです。
また、『渡し箸』といって
箸を茶碗や器の上に置くこともタブーです。
もしも箸置きがない場合は、
小皿のフチにかけるか、また、
割り箸を使用するときなどは、その袋で箸置きを作ります。
箸置きの作り方は、
割り箸の袋を縦に折り、それを千代結びにします。
よく目にする箸づかいのひとつとして、
お箸でお皿や小鉢を引き寄せる『寄せ箸』があります。
料理がこぼれる可能性があるので、行わないようにしましょう。
また器に口をつけて箸で掻きこむ『掻き箸』も、
品性、品格を感じさせないので止めましょう。
私はマナーを伝えていますが、
形式ばったマナーを提唱いたしません。
気持ちを大切にし、
その気持ちを形として表現することをお伝えしています。
従って、これらの和食のマナーの大切さは形式として
タブーなことはしっかりと知識として知り、
身につける必要はありますが、
あまりそれらに固執しすぎないのもマナーだと思っています。
このような知識をぜひ、
お子さんなどにあなたから伝えて、
コミュニケーションの一環として
マナーを話題にして下さると嬉しく思います。
本日の宿題 |
あなたが知っているマナーの知識を、
周囲の人達にも伝えましょう。 |
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