礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第34回
公共の場での立ち居振る舞い1

週明け、皆さん、いかがお過ごしでいらっしゃいますか?
 
さて、以前より私は子どもや若者の
公共の場での声の大きさについて悩むことがあります。

たとえば、電車やバスの中やファーストフードなどの店内で。
Eメール世代の若い方々が、
人と対面でのコミュニケーションを元気に行っていることは
大変喜ばしいことであり、
このようなことで悩む私は心の狭い人間なのか?
と自問自答しますが、やはり社会全体として考えた場合、
これはひとつの問題であると感じています。

ある日、私は次の訪問先までに少し時間が空いたので、
ひとりでぼーっとあるお店でお茶を飲んでいました。
そのお店は、専門学校が立ち並ぶ地域のお店で、
店内で勉強をなさっている人がほとんどです。
それは店内に入れば一目瞭然のこと。
そこに、ある若い男女が入ってきて、
それはそれは愉しそうに大きな声で話を始めました。
私はぼーっとしつつも、店内のこの状況を見渡しました。
そして、勉強をなさっている人たちが気の毒に思えてきたのです。

確かに、このお店で話をしてはいけない、
ということはありません。
愉しく話をして良い場所です。
反対に、そのような場所で勉強をする方がおかしい、
と考える方もいらっしゃるかもしれません。
これはどちらが良いとか、悪いということではありません。
悲しく、残念に思えたのは、
なぜここに、相手を思いやる、
場の空気をよむというマナーが存在しないのだろうか?
ということでした。

私は、相変わらず大声で会話をする若いカップルを気にしながら、
いつ、気がついて声を小さくしてくれるのだろうか?
と期待していました。
時間が経っても一向にその状況に変化はありません。
しかし、勉強をなさっている方々は、
迷惑そうな表情に変化しています。

とうとう、私の堪忍袋の緒が切れてしまいました。
そして、行動にでてしまったのです。
「お話中、大変申し訳ないのですが、
廻りの人たちのことをもう少し考えて下さいますか?」


次回へつづく


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