礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第42回
会釈を習慣に

皆さんは日常の生活の中で、
どのような“感動”と出会っていますか?

“感動”とは、人それぞれ、
そのレベルの度合いに違いがあると思いますが、
私は思いもしなかったときに、
ふと、日々の生活の中で感動をすることがあります。

たとえば、相手に不快を与えず、
良いコミュニケーションに欠かせない挨拶。

中でも私は“会釈”のパワーは大きいな、と思っています。
海外では見知らぬ人同士、
すれ違うときに“アイコンタクト”をすることによって、
コミュニケーションをとります。

日本人は、このアイコンタクトが習慣でもありませんし、
目を合わせてニッコリすることが不得意でもあります。
それもそのはず、
日本はもともと、目を合わせることが相手に対して失礼である、
という考えがあったからです。
これは、良い意味で
「あなたと目を合わせることができるほど、
私はたいした人ではありません」
という日本独特の謙虚さを表した姿勢であります。

とはいえ、時代も進み、グローバルスタンダードの昨今。
世界中の人たちと良いコミュニケーションをとるためには、
日本の良さは残しつつも、
他国の人々から誤解をされないような
コミュニケーションをとることは、
地球人のひとりとして心得ておくべき、
柔軟な思考能力だと思います。

アイコンタクトが苦手な日本人と言われていますが、
私はその代わりに日本には“会釈”という
奥ゆかしくも謙虚に相手に礼を表現する態度があります。

運転中に見知らぬ人同士で「お先にどうぞ」といって、
相手を先に行かせるときなど、
互いににっこりと会釈をし合う。

駅のエレベーターで見知らぬ人が
『開』のボタンをおしてくれていたら、
無言でもいいから最低限会釈をしてその人の前を通り過ぎる。

すると相手も会釈で応えてくれるはず。
もちろん、そこに「ありがとうございます」
「どういたしまして」という言葉があればなお良いのですが、
見知らぬ人に対して言葉を発することが恥ずかしいと思うときは、
せめて“会釈”で相手に対する感謝を表現しましょう。

本日の宿題

人とすれ違う時は“会釈”をする習慣を。


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2009年2月7日(土)

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