礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第46回
キャッチホンのマナー

皆さん、こんにちは。
多くの方々より、
日頃気になるマナーに関するご質問を頂戴しております。
大変ありがとうございます。

さて、今回は電話のキャッチホンについてのご質問に関して、
皆さんと一緒に考えてまいりたいと思います。


★本日のマナー質問(fmintさんより)

はじめまして。
質問ですが、キャッチホンについてです。
私は電話をしていて、
「あら、ちょっとごめんね。キャッチが入ったから」
と言われると、ごめんと言われても
ピキッときて切りたくなりますが、
気が弱いため電話を切れず待たされる羽目になります。

誰かと誰かが話しているときに、
割って話に入るのは結構失礼なことなのに、
キャッチホンははじめから他の人が割って入るのを
容認しているわけですよね。
それってマナー違反ではありませんか?

※編集部注:頂いたご質問は要約をさせて頂いております。


★西出さんからのアドバイス


電話のキャッチホンは、
そもそも、どなたかとお話をしている最中に割り込むことですね。
物は、便利になれば良い点もありますが、
その逆の作用にも発展することがあります。

今回、ご質問を下さった方の着眼点に
私自身もあらためて考えさせられました。
本当にありがとうございます。

私は時代についていかないことが多々あり、
実は電話もキャッチホンサービスをつけていません。
理由は、今回ご質問を下さった方のお考えと同様に、
キャッチホンはついていれば便利だと思いますが、
今までお話していた人をキャッチホンにでることによって
お待たせしたり、
どちらかを瞬時に優先させることになってしまうからです。

もちろん、私も以前はキャッチホンサービスを行っていました。
しかし、実際にこのようなことが起きることに、
こころが痛み、現在はつけていない、ということです。

しかし、仕事をしていれば、
急用の電話もかかってくるでしょうし、
優先させたい内容もあるかもしれません。

従って、どちらが良い、悪いではなく、
これもお互いのマナー力に尽きると思います。
キャッチホンが入り、待たされる側は、相手の事情を理解し、
待って差し上げる。

しかし、あまりにも待ち時間が長いようだったら、
切っても良いでしょう。

互いを思いやる気持ちが双方にあれば、
切られた人は後ほど、かけなおしてお詫びを伝えます。

切った人も
「長引きそうだったので、失礼だとは重々承知の上、
一旦、切りまして、失礼をいたしました」
と言えば、特に大きなしこりや問題はなく、
その後の関係に影響することはないでしょう。
お待たせしてしまった側も、何かしらの理由があって、
長引いてしまったのでしょうから。

 

本日の宿題

どんなときも、
互いに相手の立場にたつ心の余裕をもちましょう。

皆様からのマナー質問、引き続き、大募集しております。
お問い合わせはこちらからどうぞ


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2009年2月17日(火)

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