|  第52回「知る」ことと「わかる」こと
  3月になりました。弥生の月です。弥生の『弥』は「いよいよ」「ますます」という意味があります。
 従って3月は植物がますます『生』い茂るという意味があります。また、『夢見月』という異称もあるので、
 3月に将来の夢を具体化させるのも良いでしょう。
 さて、先週末、NHKスペシャルドラマ『白洲次郎』の第1回目の放送がありました。
 主演の伊勢谷友介さんも中谷美紀さんも、
 その他の役者の皆さんも大変素敵でした。
 このドラマにおいて、マナー指導をさせていただけたことを、心より感謝する次第です。
 伊勢谷さんも、英国紳士道を身につけた
 次郎の役作りにあたっては、なんといっても、
 その“精神”を学んで実際の演技を行った、
 とおっしゃっています。
 そうです。何事も“精神”“内面”“気持ち”がまず最初にありき。
 これをしっかりと確立させた上で、
 表面的な“形”を整えていくことが、『本物』です。
 先週私は、出張の道中、時間を作って初めて“永平寺”へまいりました。
 そこで大変素晴らしいお言葉に出逢ったので、
 皆さんにもお伝えしたいと思います。
    「知る」ということと「わかる」こととはちがうのです
 知ってはいても実行されなければ
 わかったことにはなりません
 薬の効能書を読んだだけでは病気は治りません
 禅も実行してはじめてわかるものなのです
 というお言葉です。今まで私がお伝えしてまいりました、
 マナーの本質とマナーあるコミュニケーション法。
 やはり「実行」することが大切であるとあらためて思いました。
 最後の一行に、相手を思いやるマナーも実行して
 はじめてハッピーになれるのです
 と、付け足したいです。
 皆さん、今週も良い1週間を。 |