|  第60回ラ抜き言葉と読者の方からのご質問
 先日、公私ともに親しくさせていただいている方より、私の言葉づかいとして
 『ラ抜き』が多いとご指摘をいただきました。
 『ラ抜き言葉』とは、たとえば、「食べられる」を「食べれる」ということです。
 正しくは「食べられる」です。
 人様に言葉づかいや話し方をお伝えしている私自身が“できていない”ことを教えて下さり、
 大変ありがたいと思いました。
 これにより、今後は意識してまいるため、正しい言葉づかいができるようになると思います。
 私が『ラ抜き』でお話をしてしまう理由は、おそらく「おっしゃられた」などの二重敬語にならないように
 意識していたのがきっかけであると自分で分析しました。
 いずれにせよ、常に正しい言葉づかいを行う必要をあらためて実感した次第です。
 このように、人様からのご指摘やご指導は素直に受け止め、おっしゃってくださった方に
 感謝の気持ちを表現したいものですね。
 さて、本日は読者の方からのご質問内容です。
 
           
            | ★本日のマナー質問(Hさんより)
 車の出口で、「車がでます。お気をつけください」もしくは、
 「お気をつけてください」というアナウンスがありますが、
 何か違和感がありますが、
 この場合正しくは、何というのでしょうか。
 わたくしは、「気をつけてください」で良いと思いますが。如何でしょうか。
 
 
 |  ★西出さんからのアドバイス そうですね。正しくはHさんのおっしゃるとおりです。Hさん、ご質問を頂戴し、大変ありがとうございます。
 ところが、文法上正しくても、それに対して丁寧ではない、と感じる人の感じ方、捉え方は千差万別です。
 「お」をつけると人は丁寧であると感じます。おそらく、この場合は、
 歩行者に対するアナウンスだと思いますので、
 歩行者に対して敬語を用いた方が良いという判断のもと、
 「お」をつけて丁寧さを出しているのだと思います。
 この話と付随し、会社名に「様」をつける風潮があります。こちらも正しくは、社名に様はつけません。
 しかし、「ハイQ会社様が、、、」と「ハイQ会社が」とでは、受け取る側の印象が異なってまいりますね。
 言葉は突き詰めるといろいろとありますが、大切なのは、愉しく話ができること。
 そこから、話し方とか滑舌などの重要さに繋げてまいりたいですね。
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