第62回
ある企業の役員Aさんの実行力
私は仕事上、幅広い年齢の方々とお目にかかります。
すでに9年前になりますが、
私は某大手企業のAさんと
弊社の新規事業オックスフォードワードの営業の一環で
お目にかかりました。
その方とは、その後、Eメールや
お目にかかってのコミュニケーションをとっていました。
コミュニケーションをとる中で、
よくビジネスマナーの話をしていました。
Aさんは、
「ビジネスマナーは入社したときに2、3時間、
電話応対や名刺交換の仕方を教わるくらいだったなぁ」と。
「よく同じような話をうかがいます」と私。
「私は、最低でも1日のマナー研修を行わないと
受講者にマナーとは何ぞや、だからマナーを実践する、
という気持ちにならないと思います」
など、人財育成について話をしたものです。
そのような話の中で、私はクイズを出します。
私「では、その電話応対ですが、
朝は何時まで第一声を『おはようございます』と言いますか?」
Aさん「えっ?
おはようございますっていう時間って決まってるの!?」
私「はい。一般的な目安ですけれど、一応、決まりがあります」
Aさん「そっかぁ。。。えーっと、10時とか?」
私「ブブブブブーーーーーーー。10時30分です」
というように、多くのマナーのお話をしました。
Aさんは、私とこのような話をしたあとに、
必ずお礼のEメールをくださいます。
そして、
「昨日教えてもらった電話での『おはようございます』の件。
早速、会社で実践してみました。
同じ職場の人たちの反応も上々!いつもありがとう」。
Aさんは、私と知り合った1年半後に、
その会社では異例の若手執行役員となり、
現在は役員としてその大会社の経営、
医薬研究分野にてご活躍なさっています。
Aさんの事例から私が学んだことは、
人様から教えていただいたことを、
素直に“実践する”その気持ちと行動。
これは、出世と深く関係しているようです。 |