第63回
世界の坂本龍一さんのマナー
先日、お世話になっている方よりお誘いを受けて、
坂本龍一さんのコンサートに行ってまいりました。
私はもともと大ファンというわけではありませんでしたが、
コンサートが終了したとき、
大ファンのひとりに変身していました。
私が大ファンになった理由は、大きく3点。
1つ目は、坂本龍一さんの姿勢です。
頭から腰をまっすぐにした、凛とした立ち姿とお辞儀。
それはそれは大変美しいと感じました。
人に美しさを感じさせると同時に、
それは、観客、ファンに対する気持ちがあるから、
このような美しい姿勢を意識し、
表現できるのだということをあらためて教えて下さいました。
2つ目は、コンサート全体の構成の素晴らしさです。
今回の全国ツアーは、
その日、何を演奏するのかは決まっていないとのこと。
まさしく、目の前にいる人に合わせた、空気を読みながら、
相手の立場に立ちながら演奏=仕事を進めていく
そのお考えとお姿に本物の強さを感じました。
さらに、コンサートの途中で、
通常ではあり得ないファンサービスを行って下さったのです。
具体的にご紹介して良いのかどうかわかりかねるので、
ここではお伝えいたしかねますが、
私はこの試みに大変感動いたしました。
そのサービスは、来場している観客に対する
最高のサービス、マナーでした。
そして、何よりも、
ラストの曲は私が大好きな曲で、
コンサート終了後は言葉がでなくなるほど、
感動にひたってしまったほどです。
3つ目は、環境に配慮したコンサートであるということ。
今回のコンサートでは、一般的に使用する機材を使用せず、
特別な機材を使用することによって、
Co2排出を大幅に削減しているのだそうです。
そんな坂本龍一さんは、
「自分がされて嫌なことは人にはしない、が僕の信条」
だそうです。
これは、私がお伝えしているマナーの本質のひとつです。
才能があるかないか、
それは、その人の努力や気持ちで
その才能が進化することもあるでしょう。
しかし、成功者に共通しているのは、
やはり、相手の立場にたつからこそ、
そこから生まれる喜びや感動させる力=マナー力が大切であると
再認識させてもらったコンサートでもありました。
お誘い下さったKさま、大変ありがとうございました。 |