|  第64回世界の坂本龍一さんのマナー (その2)
 前号に引き続き、今号も坂本龍一さんのお考えに共鳴、
 共感いたしましたエピソードをご紹介させていただきます。
 さて、小さなお子様がいらっしゃる方々のお悩みのひとつに、子どもと連れていけるレストランが限られている、
 というお話をよく伺います。
 それがコンサートとなればなおさらのこと。
 「子どもを誰かに預けて行かなくっちゃ」
 という声が多くあがります。
 これは、お客様側がお店やその他のお客様のことを気づかってのマナーですね。
 前号もお伝えいたしました坂本龍一さんのマナー力に感銘と感動を受けている私ですが、さらに感激するお話を。
 坂本龍一公式サイト「siteSakamoto」が発行する日本語ニュースレター
 「JOURNALSAKAMOTO+」(じゃーなるさかもとプラス)
 に書かれていた内容です。
 要約すると下記のとおりです。
 1. 通常、3歳以上のお子さんをお連れになる場合は、チケット代が発生するが、
 坂本龍一さんの場合は、原則的にいくつのお子さんでも、
 コンサートに連れてきて良いとしている。
 理由は、コンサートにいきたい親や保護者が
 「子供の預け先がない」ことや、
 あえて大人が「子供にも音楽を聴かせたい」
 と考えるかもしれないので、
 選択の余地をみなさんにお預けしている。
 2.しかし、ピアノソロのコンサートなどで静かな曲を演奏している時に
 大人だけでコンサートにいらした聴衆に
 子供の泣き声は「ウルサイ」と思われるのも事実。
 坂本龍一さん自身はそのような泣き声も
 「環境音」として楽しんでいらっしゃるそうです。
 ※本号の一部は「JOURNALSAKAMOTO+」VOL.105の坂本龍一さんの
 メッセージを要約させていただいた内容を掲載いたしております。
 次回へつづく
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