|  第70回第二印象ってご存知ですか? その2
 第二印象の評価ポイントを前回お伝えしました。その内容はマナーの基本5原則の内の内容でした。
 今回は、それ以外の内容を皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
 第二印象の評価対象は、第一印象で得た感情よりも、よりいっそう、
 相手とコミュニケーションをとった結果に得る印象です。
 その印象の持たれ方は、人それぞれでしょう。なぜならば、ひとりひとり、
 感じ方や好みが異なるからです。
 従って、この時点において、礼儀のある人。すなわち、マナー(相手の立場にたつ)のある人は、
 相手の好みを察し、それに合わせて
 自分を自由自在に変えていけることができます。
 この段階にまで達すると、
 礼儀正しい人は出世をする、成功するといえるでしょう。
 マナーとは相手の立場にたつことです。相手の立場にたてば、
 自ずとみえてくるものがあるはず。
 だからこそ、マニュアルには頼らない、主体性をもった自発的な応対ができます。
 第二印象を決定づける要素の話し方や言葉づかいは、基本の正しい内容を知っていれば、
 相手に合わせた話し方もできるようになります。
 これを武士道の世界の『守、破、離』にあてはめることができます。
 守(基本)ができていれば、その形を崩しても良いということです。
 私は33歳のときに、ある世界的に有名な女性から「あなたはいつもソツのない応対で、
 言葉づかいも丁寧だけど、それって、慇懃無礼に聞こえるのよね」
 とご指摘を受けたことがあります。
 相手によっては、善かれと思って伝えた敬語や話し方も
 慇懃無礼だと思われてしまうこともある
 ということに初めて気づかせてもらった出来事でした。
 相手に合わせたコミュニケーションが、第二印象を左右するものであり、
 そこにマナー力があることは必須ですね。
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