|  第72回伊勢神宮でも心と行動を
 前号にて、『3つのこ』(こころ*ことば*こうどう)について触れました。
 私が33歳のときに、慇懃無礼だと言葉の花束を頂戴したときには、何が足りなかったのだろうか?と考えました。
 私は『3つのこ』の中でも一番に“こころ”を重んじているつもりです。
 それでも、慇懃無礼だと相手に感じさせてしまったのは、
 私自身に『アソビ』の余裕の部分がなかったからでしょう。
 今でも『アソビ』の部分と上手におつきあいしたり、表現したりすることは苦手な私ですが、
 歳を重ねるごとに、
 私自身も様々な自分自身と出逢っていきたいと思います。
 そのためには、『自分』を持ちつつ、『自分』を変えること。
 人は、自身の意識の持ちようと、
 “この人”と思える存在の“誰か”のおかげで、
 変わることができます。
 10代・20代の方々は『守・破・離』の『守』の時代。従って、カチカチの敬語であっても問題ありません。
 むしろ、そのようにした方が好感をもたれます。
 基礎と基本はしっかりと若いときに身につけましょう。
 また、30代になったら、相手をみながら応対を変えていくという
 ワンランク上の大人のコミュニケーション術が役立ちます。
 そして、『アソビ』の部分を
 ほんの少しでも表現すると良いでしょう。
 40代以上になれば、ご自身のキャラクターを
 十分に生かしたコミュニケーションをとって良いでしょう。
 ただし、それには基礎基本が
 しっかりと身についているという条件付きです。
 このように、丁寧な行動や言葉も、上手に表現をしていかないと慇懃無礼だと相手に思われてしまい、
 本末転倒ですね。
 先日、地方研修の帰りに、かの伊勢神宮へ参拝してまいりました。内宮には、本宮と別宮があります。
 本宮は精神、心を清め、癒すお参りを。
 別宮は実行力を司るためにお参りします。
 伊勢神宮においても、心と、行動と言葉を重んじていらっしゃることに感動した私でした。
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