第73回
出世する人は日常の生活からマナーがある(１)

あなたが結婚をしているとしましょう。

あなたはご主人で仕事をしています。
奥様も仕事をしています。
ある日、あなたは奥さまより先に帰宅。
そこに奥様も帰ってきました。

あなたは、奥様に食事を作って欲しいと頼みます。
そのとき、あなたは奥様と
どのようなコミュニケーションをとりますか？

その風景をイメージして、
あなたがどのような行動や発言をするのか？考えてみましょう。

いかがでしたでしょうか？
奥様が帰ってくるなり、
「飯！」なぁーんておっしゃる方はいらっしゃいませんよね。

まず最初に、奥様が帰ってきて、
玄関のドアを開けたときには、
あなたから先手で「おかえり！」と笑顔でいいます。

すると、奥様も疲れて帰ってきても、
笑顔で「ただいま」と言いやすくなります。

次に「今日もお疲れさま。疲れたでしょう？」と、
奥様をねぎらうひと言を伝えたあとに、
奥様の立場にたって「疲れたでしょ？」と伺います。

すると、奥様はまず、「お疲れさま」のひと言に癒されて、
良い気分になります。

続けて「疲れたでしょう？」と
自分の立場にたっての言葉をかけてもらって
さらに良い気分になります。

良い気分になっているときは、心の扉が開いている状態です。
心の扉が開いていれば、
相手からの要望を“ＹＥＳ”と受け入れやすくなります。

奥様の心の扉を開かせることができる人は、
お客様の心の扉を開かせることができます。

相手の心が開いている状態で、
「ご飯を作って欲しい」という自分の要望を伝えると
相手から快く“ＹＥＳ”をもらえます。