礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第80回
参謀役と執事役

私は、秘書として社会人デビューし、仕事を行い、
マナー講師になるための努力を行ってまいりました。

有難いことに仕事が増えてくれば、
私の片腕となって、私の変わりに機転をきかせて
迅速に仕事を行って下さる参謀的存在が必要となります。

世の成功者を拝見していると、
表舞台で輝く人の裏には、必ず、
影となってその主役を支えてくれる執事的存在がいます。

実は、その存在こそが、一番の本物の実力者であり、
表舞台でパフォーマンスをする人には
なくてはならない存在なのです。

出世をしている人には、必ず参謀がいます。
それは、あなたの影となって、あなたを支え、
輝かせたいと思ってもらえる魅力が
出世をする人にはあるからこそ叶うことです。

あなたの魅力。。。それこそが、マナー力でしょう。
しかし、マナーは本当に難しいものです。

たとえば、マナーを意識して周囲に優しく接していたら、
その気持ちに甘えて失礼な対応をとる人もいます。

私は、管理職の皆様向けへの研修なども行いますが、
そのときにもっとも大事なことが、
部下、後輩とのコミュニケーションのとり方です。

私は今まで、上司たちも
マナーのある接し方をして欲しいと指導をしてまいりました。

しかし、それを行ってプラスに変化下さる部下と、
勘違いなさる部下が生まれることも
今までの経験上、存じています。
だから、マナーは一方通行ではダメ。
お互いが身につけていないと成り立っていかないのです。

私には、仕事ができて
個人的にも大好きな27歳の美容師Mさんがいます。

先日、彼女と話をしていたら、
「たとえば、社長や店長から注意をさせてはいけない」
とおっしゃったのです。
「本来、社長や店長が
自らスタッフや社員に注意をしなければならないようなことを、
われわれスタッフが行ってはいけないんです」と。

私はこの言葉を伺い、大変感動しました。
こんな風に思ってくれる部下がいる上司には、
やはりマナー力が備わっているはず。

お互いがこのような気持ちと考え方で仕事をしているこの美容室は、
業界でも「マナーの良い美容室」として定評があります。

もちろん、業績もトップです。
良い会社にはやはり『人財』がいます。
出世する人にも『人財』の参謀、執事がいます。
幸せな人にも、
その影に素敵なパートナーの存在がいることでしょう。


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2009年5月12日(火

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