礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第82回
出世する人は、みんな白鳥です

新緑眩しい、風薫る五月の土曜日。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

私は、ちょうど一年前の五月に、
自分の今までの人生を振り返り、
そして、今後、年をとり、
この世を去るときの自分の姿を想像しました。

そして、あることを再決意したのです。
そのきっかけを作って下さったのは、
女優 黒木瞳さんのある雑誌インタビューのコメントでした。

私はもともと黒木瞳さんのファンです。
しかし、彼女のインタビュー記事は
あまり拝読したことがありませんでした。
私はその雑誌の黒木さんのページを切り取り、
プライベートオフィスのデスクの左右、前に貼っています。

私の心をうち、私の人生観を変えてくれたそのお言葉は、
「私を日本中の誰がみても、
『あ、黒木瞳だ』って思ってもらうことが、
私の最初の目標でした」と。

このコメントを拝読したときに、私は、
「私という人間は、なんて中途半端な人間なんだろう?」
と猛省したのを、はっきりと覚えています。

私は「日本一、世界一のマナー講師になる!」
なんて言っておきながら、
私のその決意は、黒木さんの当時の決意に比べたら、
比べようにもならないほど、甘ったれた、
言葉だけ、上辺だけのものだと恥ずかしく思いました。

「女優になりたい」「マナー講師になりたい」
「秘書になりたい」「エンジニアになりたい」
「トラックの運転手になりたい」「サッカー選手になりたい」
「カメラマンになりたい」「美容師になりたい」
「エステシャンになりたい」「医者になりたい」
「弁護士になりたい」「サラリーマンになりたい」
「社長になりたい」などなど、
私たちはさまざまな理由と
目的をもって仕事をしていると思います。

その志はみんな同じはず。
そこで、その業界でトップ3になれるかなれないか。
その差は、自分自身が
どれだけ強い信念をもってその仕事をするか、
しないか、に尽きるでしょう。

そして、そうなるために、日々、努力を惜しまないこと。
出世する人は、みんな白鳥です。
表面は優雅に見えても、水面下で努力し、
行動をしているのです。


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2009年5月16日(土

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