|  第86回邱先生の「一生書生」精神
 マナーを日本語に直訳すると“礼儀”。礼儀の“礼”は思いやり、すなわち心であり、
 “儀”は儀式、儀礼といわれるとおり、形のこと。
 要するに、礼儀とは思いやりを形で表現することでした。
 そして、それらが正しい人が出世をする、というのが本連載のタイトルです。
 出世をどのようにとらえるかは、人、それぞれのお考えがあると思いますが、
 私は、出世するとは世にでる、という意味で、
 今回は有名という意味でお伝えしたいと思います。
 先週は、NHKスペシャルドラマ「白洲次郎」の打ち上げに行ってまいりました。
 主役の伊勢谷友介さんをはじめ、
 奥田瑛二さん、原田芳雄さん、原田美枝子さんなど、
 そうそうたる有名な俳優、
 女優さんたちがその場に会していました。
 また、本ドラマの演出の大友監督は、あの「ハゲタカ」の脚本、演出、監督でもあられます。
 今や「時の人」といっても過言ではないでしょう。
 このように、良い意味で有名になる人には、やはり共通点が見いだせます。
 まず最初に、何といっても、仕事関係者、全員に心から感謝をしていらっしゃいます。
 その気持ちを言葉と行動で表してくれるから相手に
 それがきちんと伝わります。
 次に、その感謝の気持ちから、周囲に対する気配りが素晴らしいです。
 どなたと接しても、有名だからといって威張っている人はひとりもおりません。
 本当に皆さん、感じが良く、自信をもった謙虚があります。
 私は有名になる、出世するためには、周囲の人たちに好かれる、可愛がってもらえる、
 愛される人である必要があると思っています。
 そのために欠かせない要素が“謙虚さ”です。「自分 自分」という自己中心的な人には
 謙虚さが足りないと評価をされてしまいます。
 これは、ご本人にとって痛いところでしょう。
 今回のドラマでは、有名な方々と一緒にお仕事をなさっていらっしゃる
 技術スタッフの皆さんたち、
 制作スタッフの方々も
 本当に礼儀正しいマナーのある人たちでした。
 私は『類は友』と思っています。自分と同じレベルの人たちが自分の廻りにいる。
 ここでいうレベルというのは、
 マナー力、すなわち、魂(ソウル)、精神(スピリット)のことです。
 自分自身の精神力をレベルアップしたいときは、無理をしてでもレベルの高い人々、その環境に身をおき、
 努力をしていれば、
 必ずそのレベルまで自分をアップすることができます。
 邱先生の座右の銘のとおり、「一生書生」。書生は、師匠について、陰となって師匠を支えつつ、
 自分をレベルアップさせていきます。
 あなたには師匠、先生と呼べる人がいますか?自分自身に師匠、先生がいるからこそ、書生になれる。
 書生という謙虚な気持ちで学びながら自分をレベルアップさせることができる。
 レベルアップした環境があること、書生になれる師匠が存在すること。
 これらも決してお金では買うことのできない
 人生における宝物だと私は思います。
 
 ◆編集部よりお知らせ
 
 先週の日曜日、西出さんが
 フジテレビの人気番組
 「あっぱれ!!さんま新教授」に出演されました。
 動画ではございませんが、
 当日の放送内容の様子がみれるサイトをご紹介いたします。
 
 その模様はこちらから見れます。
 見逃してしまった!という方、ぜひご覧下さいませ。
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