第88回
口臭や体臭のマナー
水無月の由来はたくさんあります。
まず、水無月の『無』は、
『の』にあたる連体助詞であるため、
『水の月』と言う意味で、
田に水を引く月という意。
また、農作業をみんなし尽くしてしまうという意味の
『みなしつく月』を短くして
『みなづき』というようになった説。
他には暑さで水が無くなることから
『水無し月』とよばれるようになったともいわれています。
異称として『風待月』『涼暮月』『松風月』などがあります。
さて、6月1日は衣替え。
企業もクールビスに入りました。
衣替えは、かつては年4回、宮中行事として行われていました。
それが江戸時代に庶民にも広まり、
明治以降は6月1日と10月1日の年2回に定まりました。
会社や学校などで制服のある場合は、
この日に一斉に衣替えを行います。
当日慌てないように、
少し前から準備をしておきましょう。
和服の場合は、気温に関わらず、
6月から9月は1枚仕立ての『単』を、
10月から5月までは裏地のついた
『袷』を着るのが約束事で和服のマナーです。
このような時期。
今一度、自分の身だしなみを振り返ってみたくなりますね。
身だしなみは、外面の服装や髪型のみならず、
たとえば、口臭やこれからの季節は
体臭にも気を配る必要があります。
ただし、このようなことは、
自分ではなかなか気がつかないことが多く、
他人が「臭い」「匂う」と感じるケースが多いようです。
先日、読者の方より
後輩の口臭に職場の皆さんが悩まされているので、
それをどのように本人に伝えれば良いでしょうか
というご質問を頂戴しました。
質問下さったSさん。
大変ありがとうございました。
このような特に体質に関係する内容は、
本人に伝えることが大変難しいことですね。
このような場合は、本人に直接伝える前に、
まずは、社内の朝礼時や社内連絡メールなどで、
これから夏にむけての身だしなみのひとつとして、
口臭や体臭チェックを行いましょう、
という第一段階を実践なさってみてはいかがでしょうか? |