礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第94回
会社にとって『財』となる人財とは

前号で褒めてもらいたい心理のお話をいたしました。

特に、仕事のシーンにおいて、
会社側、上司側、先輩側、部下後輩側。
それぞれの立場でそれぞれの想いがあります。

拙著「あしたからの仕事が愉しくなるハッピーマナー」(明日香出版)
にも詳しく書いているのですが、
上司先輩や部下後輩の互いに対する不満は、
面白いことにほぼ同じ内容なのです。

たとえば、「上司が褒めてくれない」。
ではあなたは上司を褒めていますか?

また、褒めるというのは、100点以上のことを行ったときに、
社会人は褒められるのです。
これは少々厳しい考えかもしれませんが、
仕事を行う、その対価として給与をもらうのですから、
仕事を行っている人は100点とって当たり前と評価をされるため、
それは「褒める」という段階に達していないのです。

では、どうすれば褒めてもらえるのでしょうか? 
それは、相手が望んでいることを、
相手から指示される前に先手で行うことです。

先日、私はお世話になっている会社の方から
あるご提案を頂戴しました。

そのご提案というのが、
私が「あー、誰かこれ行ってくれないかぁ。。。」
と思っていたことだったのです。
(これは、私が自分で行うと価値が下がることなので、
自分では行わない方が良い内容でした)

本来であれば、
すでに仕事の一環として率先して行ってしかるべきことを、
こちらがお世話になっている会社の方がご提案くださり、
それを行って下さる。。。

なんてマナーのある仕事のできる方、会社だろう、
と評価をすると同時に感動をとおり越して、
言葉にならない想いをいたしました。

私はマナーはお互い様です。
何かをしてもらったら、それ以上のことをお返しする。
マナーは互いにプラスになるために存在します。

会社にとって『財』となる人財育成を行っている私ですが、
前述のような人財がいる会社は、
やはり相手を思いやる、心をこめることを重視なさっています。

その会社のトップは、
もちろん、世界的に有名で著名な方です。


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2009年6月16日(火)

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