礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第96回
もうすぐお中元の季節です

夏至も過ぎ、いよいよ夏の季節が到来という気分になりますね。

夏には夏のさまざまな行事がありますが、
日本ではお中元や暑中見舞い状が日頃、
お世話になっている方々へのコミュニケーションとなります。

お中元やお歳暮の由来は、中国からきています。
中国では、一年の初めを『元(げん)』と呼び、
一年の真ん中にあたる7月15日を『中元(ちゅうげん)』、
一年の終わりを『歳暮(せいぼ)』と呼んでいました。

これに、日本のお盆に『御霊祭り』として
供え物を贈り合う習慣が一緒になって定着したのが、
現在のお中元や、お歳暮です。

お中元やお歳暮は、日頃、お世話になっている方々に、
お礼や感謝の気持を込めて贈るものです。

お中元を贈る時期は、先祖を供養するお盆と合わせて、
目上の人やお世話になった人たちに感謝の気持ちをこめて、
関東は7月1日から7月15日までに贈ります。

7月15日を過ぎたら「お中元」ではなく、
「暑中見舞い」とします。
目上の方には「暑中伺い」といたしましょう。

立秋(8月7日頃)を過ぎたら「残暑見舞い」として贈ります。
関西のお中元は7月16日から7月下旬。
地域によっては、
8月初旬から8月15日までに贈る場合もあります。

本来は、贈り物を相手先へ持参して
感謝の気持ちを伝えるものですが、
現代ではデパートなどからの配送が、
先方の気遣いもなく便利だということで主流になっています。

ここで大切なことは、あなたの気持ちを一筆そえること。
品物だけ贈るのは、形式にとらわれているだけ、
と思われる可能性があります。

何事も本質を忘れずに、あなたの気持ちを
言葉と行動で表現することが、マナーです。


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2009年6月23日(火)

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